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狭間06エピソード集

エピソード『悶々一心』




目次





エピソード『悶々一心』


登場人物



剣一心
助平なくせに度胸のない素人童貞。
エヴァ・ライスティール・ホワイトハンド
道徳など知らぬと豪語する無防備な後輩。

本文



一心
(ねむー)


[TK-Leana] # 悶々とした挙句ガレージで一晩過ごした



一心
「学校サボるべきやったかな」


[TK-Leana] # あくびしつつ
[utako] #エヴァちゃん、起きたら勝手に学校に帰ってった



一心
「あの子、何の講義取ってるんやろ……」


[utako] #工芸科の生徒とかどんな講義あるんだろ
[utako] #大学はさっぱり
[utako] #エヴァちゃんがまともに授業出てるわけがない!
[TK-Leana] # 美術史とか芸術論とかかな
[TK-Leana] # よく考えると一心は工学部なので被るとしても般教くらいか
[utako] #一般教養科目か。多分ほとんど顔出してないですね
[utako] #大学に住み着いて作業室で依頼やら自主制作やらの作品作りだけしかしてない変な生徒さん
[TK-Leana] # 携帯とか持ってるんだろうか
[utako] #パンツすら持ってない子ですよ
[TK-Leana] # ですよねー



一心
「……授業に出てる様子が想像できねえ」
一心
「これっきりっちゅうのも、寂しいっていうか。うん、折角やし捜しとくか」


[utako] #高校の頃もよく工作室みたいな所に篭って授業サボって作業してたような子です
[TK-Leana] # ルーズリーフを二枚、三回折りたたんでハサミで蝶の形に切り抜き、計16枚の紙の蝶を作る



一心
(ふっと息を吹きかけると、机から吹き飛んでそのまま羽ばたき始め、開いてる窓から飛び立っていく)
一心
「まあ、見つからんって事も無かろう。昼飯食いに行くか」(あくび)


[TK-Leana] # 簡易の式に捜索させて飯食いに行く
[utako] #美術学部棟2階、奥まった場所の作業室に居た
[TK-Leana] 一心



一心
「あの子また昼飯も食わんと……」(うどんすすりながら)


[utako] #食堂か作業室が行動範囲



一心
「購買でおにぎりでも買って行ったるか」


[TK-Leana] # ずずずと食後のお茶をすすって立ち上がる
[TK-Leana] # 大学で着物草履
[utako] #時代錯誤なぽっちゃり眼鏡


美術学部



一心
「よー、頑張ってるなあ」
エヴァ
(仮パクしたおかんの服を白く汚しながら、かつかつと少しずつ石膏削っていた。ちらりと一心を見て作業に戻る)
一心
「挨拶くらいせんかい。ほれ、おにぎり差し入れ」
エヴァ
「………今お腹空いてない」
一心
「空かんでも三食きちんと食べ。自分ガリガリやんけ」
エヴァ
「……剣さんぷよぷよ、食べ過ぎ」
一心
「肥満は体質や」


[TK-Leana] # と言うが別に食べ過ぎでないわけではない



エヴァ
(ふっ、と塵を吹いて数秒形を確認して、またかつかつと削る) 「…その変、置いといて………後で食べるから」
一心
「はいはい」(後ろに丸椅子持ってきて石膏眺める)


[utako] #1m程の大きさの正方形の石膏の中を削って像を作っている。箱の中には赤ん坊が安置されており、安らかな寝顔で眠っている。



一心
「エヴァちゃん、性格に合わず安らぐ作品も作るよな」
エヴァ
「……安らぐ?…………うん……、確かにそう」
一心
「午後は講義もないし、しばらく見物させてもらうわ」
エヴァ
「……作ってる時は触らないで」
エヴァ
「……後、息静にして…、音立てたら…眼鏡指紋だらけにする」
一心
「そいつぁ勘弁やな。まあ、その辺は自分で作る時もあるし心得とるよ」
エヴァ
「……」 (こくんと頷いて、完全に自分の世界に入ってしまう。


[utako] #そのまま夜遅くまで作業してた。
[TK-Leana] # おにぎり食ってねえw



エヴァ
(集中力が尽きて、石刻刀握ったままこてんと寝てしまう)
一心
「集中力すげえな。尊敬はせんけど」(毛布かけてやる)


[utako] #大体そんな生活。寝るまで彫って、起きて彫って、身体が動かなくなる前に食事して、また彫って寝る。
[utako] #近くに着替えの入ったバッグが置いてあったが埃被ってた



一心
「……」(ちょっとこめかみ抑える)
エヴァ
(作っていた石膏の様に、安らかな寝顔)
一心
「とりあえず起きたら飯食うように書いとこ」


[TK-Leana] # 書き置きして流石に帰るのだった



エヴァ
(暗い内に起きて、書置き見てからガビガビになったおにぎり食べる。)


[utako] #あとでちゃんとたべた
[TK-Leana] # ラップしてあろうしガビガビにはなってないハズ
[utako] #ガビガビに→時間経って硬く で



エヴァ
(ざりざりと変な物も食べたかと思ったら、削りカスだった)
エヴァ
「……彫ろう」
# 一心
「食う前に手くらい洗え!」


[utako] #腹ごしらえしてまた作業に戻る。


翌日、食堂



一心
「今日Aランチはメンチカツか……」
エヴァ
(眠そうな顔して、と言うかもう半分眠りながら乱暴されたような姿でふらふら食堂に現れた)
一心
(ぎょっ)「なんや、ボロボロの格好やん」
エヴァ
「……窓から落ちた」
一心
「一体なんでそんな事に」
エヴァ
「……いけるかなって」


[utako] #ショートカット



一心
「運動不足のくせに無茶すんなや」


[utako] #頭に木の葉つけて少し膝小僧擦りむいてるが骨折とかはなさそう



一心
「ほら、絆創膏したるから傷口洗いや」
エヴァ
「…そんな事より……Aランチ……お腹空いた」
一心
「飯食ったらすぐ作業戻るやろ、きみ。もうちょい余裕持って生きた方がええよ」
エヴァ
「……?…、Aランチぐらい、超余裕…」 (お腹擦って
一心
「そういう意味やなくて」
エヴァ
(大きく欠伸をしながらゆっくり通り過ぎて) 「……おばちゃん、Aランチと梅おにぎり」
一心
「ちょっとは人の忠告聞いてほしいもんやわ」
エヴァ
「……余裕は……あんまり興味ない」
一心
「興味あることしかしてへんかったら新しいもんとの出会いもないで」
エヴァ
「…刺激には興味ある…、剣さんの人形とか、…他にも面白い物作る人とか居るから……そう言うのはちゃんと観に行ってる」
一心
「んじゃ今度どっかデートいかへん?」
エヴァ
「……面白い所?」
一心
「佐見川美術館が開館15周年記念展とかやってるみたいなんで」
エヴァ
「…ふーん」 (興味が出てるのか面倒臭そうな顔はしない)
エヴァ
「…良いよ。そこで……でも…」
一心
「ん?」
エヴァ
「…えっちしないよ」
一心
(ずる)
エヴァ
「…?」
一心
「いやまあ、全く期待せんとは言わんけどそういうつもりでも無かったからええねんけど」
エヴァ
(剣一心は後輩を家に連込み胸を触る人間だと思ってる。当然、デートの目的はえっちであると)
一心
「というか、そういうこと気にするねんなキミ。こないだの様子から何があっても気にも止めんのかと思ってたわ」
エヴァ
「…人形が見られるなら別にどうでも良いけど、……何もないホテルとか、興味ないオブジェのある公園とか……面倒臭い」
一心
「なんやそれ」
エヴァ
「……前にも居たからそう言う人。帰るって言ったら…態度変えて……邪魔だから彫ったけど」
一心
「彫ったって、鑿で?」
エヴァ
「……鑿なんて持ち歩かない……重い。石だって、十分道具になる」
一心
「それは殴ったって言うんやないかな」
エヴァ
「……作品として仕上げたら、それは彫った……だと思う」
一心
「やっぱ赤く染まってたん?」
エヴァ
「……赤仕上げなんて好きじゃない……けど、仕方ないよね……人間、ばらしたら赤と黒と白と肌色ぐらいしかないから…」
一心
「恐ろしい子やなキミ」
エヴァ
「…だから始めに言おうと思って…、しないよって…」
一心
「アホ、それ目的やったら人形で釣ってやるわ。て言うか一昨日やってるわ」
エヴァ
「…………そういえば食べたら眠くなったっけ……、うわ」


[utako] #ご飯食べた後の記憶が…



一心
「うわってなんや」
エヴァ
「…………薬とかは、ちょっと……」
エヴァ
「…海外で……変な事覚えて…………やっぱりあの頃の剣さんは死んで…」


[utako] #定食受け取ってぶつぶつ言いながらテーブルに着く



一心
「キミね。薬なんぞ用意せんでも何処でも寝てるやろ」
エヴァ
「……」 (そうかなー、みたいに考えてる
一心
「そもそも寝こみ襲わんでも変な事して良い言ってたやん」
エヴァ
「……良い物見せてくれないときは別」
一心
「つまり良いもん見せたらOKってことやろ」
エヴァ
「…ご飯に薬入れて寝かせるのは……ドゥーノット OK」
一心
「入れてへんっちゅうねん」
エヴァ
「……入れてないのは……百歩譲ります……、面白い物、見せてくれてる間なら……OK。集中してるから、気にしない」
一心
「それもせんて。そういうのは、その、お互い好き合ってやるもんやん」
エヴァ
「…と言いつつ…………胸を揉んだ」
一心
「良い言われたのに何もせんかったらなんか損した気分やん!」
エヴァ
「……そですね」
一心
「そ、そりゃどうかなあとは思ったけど」
エヴァ
「…………………けど?」


[utako] #しっかり頑張ってましたよね、という眼でみつつ、梅おにぎりを一心の御盆に移す



一心
「そりゃ、良い言われたらするやん?」
エヴァ
「………剣さん、将来……お付き合いしても浮気する人……絶対」


[utako] #据え膳、食うやん?みたいな



一心
(ムッ)「なんやねんそれ。それ言うたらエヴァちゃんも人形見れたら何でもOKて大概やで」


[TK-Leana] # 恋人が居る居ないでブレーキの有無はあるだろ、そりゃ



エヴァ
「…剣さんの人形は……特別。だから別に良いし、私はそう言う、道徳的なのは……どうでも良い」
一心
「ボクには人形しか価値ない言われてるみたいで複雑。まあ、人形褒められんのは悪い気せんけどさ」
エヴァ
「……複雑?」


[utako] #首を傾げて、眠そうな眼を開けて少し考えてる



一心
「エヴァちゃんが興味ない部分も含めてボクやねん。そら、人形作りには誇り持ってるけど、そこしか評価されへんのはなあ」
エヴァ
「…作った物って、その人の味が出てくる……好きな物、嫌いな物、苦手な物、得意な物、欲しい物……人も見てるだけで、味が出てくる……味がない人は、薄っぺらで、興味ないし不味い、面白くない……でも、剣さんの味は……渋い…2年経って渋いの増えた…」
エヴァ
「……私はそれしか観てないけど…、それが剣さんだって観てる…」
一心
「む……」
一心
「そう言われると照れるけど」
エヴァ
「……私は足りないものが多いけど、それが私。変えようと思っても…変わらない」
一心
「いや、変わらん人間なんてないから」
一心
「カッコよく言ってもサボりの言い訳にはならへんで」
エヴァ
(カツを食べて、足りないので一心のカツに箸を伸ばしてる)  「……サボり?」
一心
「常識的に生きることサボってるだけやん、キミ」


[TK-Leana] # 着替えお風呂など



エヴァ
「…私、常識的?…だよ、……普段見せないだけで……」
エヴァ
「…剣さんの前だから…、ほら」
一心
「めんどくさがって風呂着替え洗濯もせんような女は常識的とは言わんて」
エヴァ
「……てへぺろ」
エヴァ
「…剣さんも……2年も海外行って、挙句……ヤクザに目をつけられて帰ってきたって……、非常識お肉。」
一心
「好きでやってるわけやないわい」

時系列


2012年11月

解説


エヴァの無防備さに悶々とする一心。こいつはロリコンである。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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