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狭間06エピソード集

エピソード『バレンタインデー準備』




目次





エピソード『バレンタインデー準備』


登場人物



カウラアード・シルフィ・ルートスペード

近衛の娘。割と見栄えに拘る系。

御堂ロザリンデ花梨

近衛の妻。半端な覚悟でチョコ作りは許さぬと発破を入れる。

影蜥蜴

近衛の娘。毎年バレンタインには気合を入れて、父にチョコを贈る。

アーデルハイト・ノーム・ジェネシスクラブ

近衛の娘。恋人はいないが別に募集していない。

赫焔丸竜

近衛の息子。最近戦闘訓練に限り外に目を向け始めた元ひきこもりドラゴン。


本文



ローザ

「そろそろ、バレンタインが近いですわね。皆さん、準備をおろそかにしてませんか?」

カウラ

(子供用チョコレートキット\298を掲げて) 「今年はコレがあるから大丈夫よ」

影蜥蜴

(特に問題ない)

ハイディ

(論外)

ローザ

「まあ、ハイディさんは相手が居ないし、影さんは聞くまでも無く全力を入れて来るでしょうから良いとして」

カウラ

「私は安パイ切って失敗しないのを選んだつもりなのだけれど」

ローザ

「安パイすぎますわ、カウラさん。乙女としていただけません」

カウラ

「出来るだけ美味しい物、綺麗な物……ってレシピ見てると、こっちのほうが綺麗に美味しくできそうだもの。ラッピングセットも付いててお得だったわ」

ローザ

「見栄えにしか拘らないのはカウラさんの悪い癖ですわ」

カウラ

「世の中の9割の女子は見栄え重視よ!」

ローザ

「大切なのは愛です!」

カウラ

「愛で作ったコゲと、お金で買ったチョコレート、人にあげられるのは後者よ!」

ローザ

「義理チョコなら後者で良いでしょうが、本命に渡すのは前者であるべきですわ」

カウラ

「愛で殺す気ね……恐ろしい女だわ。ローザ」

ローザ

「バレンタインデーは愛を伝える行事……で、あればどのようにすれば愛が伝わるか、と考えるべきです」

ローザ

「そもそも、貴方は死ぬほど料理が不得意という訳ではないでしょうカウラさん」

カウラ

「くっ……、……去年、少しやり過ぎて今年は大人しめにしようと思ったのだけれど、一応……愛が伝わりそうなものにはするわよ」



[utako] #少し



ローザ

「物に込めるように、と言ってるんです。別に破廉恥な事はしなくても良いですから!」



[TK-Leana] # ちょっと赤くなる



カウラ

「今年は普通にするわよ! 普通に! ……周りが手作りより、そう言うキット使った方が重くなくて良いって言うから、これが今の普通なのよ」

ローザ

「周りって、クラスメイトですか?」

カウラ

「えぇ、よく話すグループの子よ」



[utako] #グループの子達



ローザ

「でも、肝心の彼氏はちょっとは重い方が喜びそうじゃありません?」

カウラ

「手が込んだ方が喜んでくれそうなのだけれど……、凝り出したら止まらないのよね。色々と」

ローザ

「まだ2週間以上もあるんですし、ぎりぎりまで凝っても良いんじゃありません?」

カウラ

「私の腕だと凝っても限界があるから、結局、渡し方とか装飾とか……ってなっていくのよね」

ローザ

「そこは凝らなくて良いです」

カウラ

「とか言って……ローザもいつ渡すか、どう渡すかぐらいは考えるでしょ」

ローザ

「考えはしても、参考にして良い人と悪い人の区別くらいはしますわ」

カウラ

「私の渡し方は参考してもいいわよ」(胸を張って

ローザ

「……」



[TK-Leana] # 微妙な顔



カウラ

「……何かしら、その顔は」

ローザ

「いえ、誰しも自分の事は見えないんだなあと」

カウラ

「そう冷静に言われると逆に恥ずかしいわね……」

ローザ

「まあ、なんだかんだ言ってそういう方向性でも阿光くんは喜んでくれるかもしれませんね」

カウラ

「眼に今一信頼性がないわよ。私だって、溶かしただけでも材料買って自分で作った方が良いとは思うのだけれど……これ、美味しそうなのよね」



[utako] #ネルネルネルネみたいで



ローザ

「気持ちは分からなくないですが……じゃあ、義理チョコはそれで良いんじゃないですか>」

カウラ

「義理チョコ用ならもう買ったわよ」(アポロとチョコボール、3割引のシールが貼ってある

カウラ

「義理だからこれで良いでしょ」



[utako] #0か1しかないのかっていう



ローザ

「両極端ですわね……いえ、元々本命にもこのチョコキット渡すつもりだったという事は、ある意味釣り合いが取れていたということでしょうか」

カウラ

「これはおやつに用に回すとして……、そうなると、どうしようかしら。今年は」

ローザ

「わたくしに出来るチョコレート菓子でしたら、作り方をお教えいたしますわよ」

カウラ

「何気に選択肢多いわよね……」

ローザ

「ええ。チョコレートでないものを渡す、というのも一つの選択肢になりますしね」

カウラ

「そこまで選択肢増えると大変かしら。ストレートにハートと三角を合わせたスペードチョコ、にメッセージ入り……で、大丈夫かしら? ちょっと地味な気もするのだけれど」

ローザ

「十分ですよ、気持ちが籠っていればそれで」(微笑み)

カウラ

「……一々言われなくても解ってるわよ。恥ずかしいわね」(赤くなりつつ、ぷいっとそっぽ向いて

ローザ

「カウラさんもこれで良し……後はラビさんですわね」



[TK-Leana] # 寮に居る



ローザ

「あの子はどうするつもりなのかしら……」



[utako] #あの子は時間指定21時頃で宅配してもらう予定



ローザ

「今度帰ってきた時にでも聞いてみましょうか、なんでしたら、一緒に作るよう誘ってみても良いですわね」

カウラ

「ラビお姉様は多分、大丈夫じゃないかしら……クリスマスやお正月は外してたみたいなのだけれど、バレンタインデーは外さないでしょ」

カウラ

「それより、リディアに協力させられてるんじゃないかしら。……絶対派手に凝ったのが来るでしょ。」

ローザ

「どうかしら、リディアさんはあまり料理が得意ではありませんから……」

カウラ

「……毎年、1/1リディアとか作っているのかと思っていたわ」

ローザ

「あの子に出来る料理って言えば精々煮豆くらいですよ。種族的に必要ないのもあって、料理をきちんと学んできませんでしたから」

カウラ

「そうなると……誘えば、揃って勉強しに来ると言うことも有り得るわね」

ローザ

「確かに。料理の邪魔はさせないようにしないといけませんわね」


(2月14日近くに師姉が来るのか、と蠢くぬいぐるみ)<邪魔

カウラ

「お兄様も邪魔しないで頂戴よ」


(ゴロゴロ……)

ローザ

「竜さんはリディアさんとは、ドイツではよく一緒に遊んでましたわね」



[TK-Leana] # 遊ぶ=戦う




「色々と……学ばせて貰っている」

ローザ

「勉強になる友人関係というのはいい物です。お互い切磋琢磨してください」


「……」(静かにうなづいて居る)<饅頭状態で


時系列


2013年1月

解説


バレンタインデー半年前。少し早いがそろそろ準備に取り掛かるローザ達。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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