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狭間06エピソード集

エピソード『年末年始のローテンフェルト』




目次





エピソード『年末年始のローテンフェルト』


登場人物



無戸室近衛
無戸室家当主で一家の大黒柱。絶倫ハーレム男。
御堂ロザリンデ花梨
なんだかんだで色々近衛に毒されている気がする。無戸室ロザリンデ花梨になる日も近い。
影蜥蜴
近衛の子供。後の方に生まれた子供たちの中では姉貴分。
赫焔丸竜
近衛の子供。このたび名前が付けられました。
リディア・フォン・シュタイナー
ラベンダードラゴン。口はでかいは実はたいしたことない口だけ番長。
カウラアード・シルフィ・ルートスペード
近衛の子供。弁は立つがやはり口だけで実行できていないことが多い。
マナ
近衛の子供。移動などに便利な力を持つが、竜と同じく引き籠り。
御堂大河
ローザの父。ティーゲル・ミドウ・フォン・ローテンフェルトとも。
ディミトリア・フォン・ローテンフェルト
ローザの母。無口だが性格は明るく穏やか。

本文



ローザ
「近衛さんたちを連れてこちらに変えるのも、もう3回目になりますのね」
近衛
「もう3回か。……時が経つのが早ぇさなぁ」


[utako] #年食ったなぁ、みたいな



ローザ
「ええ。ですけど、来年はどうするか考えてますの近衛さん?」
近衛
「休みが取れるかどうかは解らねぇが、ローザが帰省してぇならまた帰って来ても良いさな」
ローザ
「いえ、わたくしはもう、別に年末でなくても大丈夫ですわ。その、もう無戸室の家に入るわけですから」
近衛
「うちに嫁に来ても変わらねぇさ。寧ろ、熊本に帰るよかドイツに来た方が年1の海外旅行としては良いさな」


[utako] #あんまり帰りたくない



ローザ
「それは、たまの休みに子供たちも釣れて顔は見せたいですけど。いつまでも年末の近衛さんを一人占めするつもりはありませんから」
近衛
「別に皆で旅行でも良いんじゃねぇかい?」
ローザ
「近衛さんやわたくしはよくても、他の妻の方々に要らない気を使わせると言う事ですよ。香苗さんの所に行く方が皆さんおさまりがつきますし……その方が不公平感が無いでしょう」
近衛
「まぁなぁ…、旅行するにはドイツは良い所だが遠いしな。……俺はあんまり帰りたかねぇが、それが良いならそうしよう」
ローザ
「それに、年に一度の旅行に行くにしても。年末、正月は色々挨拶もしないといけませんから、少し慌ただしいですわ。子供たちも田舎のローテンフェルトに引き籠っているより、ゆっくりミュンヘンやベルリンなんかも観光した方が楽しめるんじゃないかしら」
近衛
「あれは…あれで楽しんでるとは思うさな。普段はほとんど人の姿しか取れねぇ上に、周囲に気ぃつかう事なく遊べんのは貴重なもんさ」


[utako] #窓の外で吹っ飛ばされてるカウラを微笑ましく眺めながら。



ローザ
「まあ、そういう意味では……吹利も狭いですからね」(空の上の竜を眺めて)
近衛
「婆に相談してみるかねぇ、その辺も…気は進まねぇが」
ローザ
「その苦手意識も、いい加減払拭した方が良いですわよ」
近衛
「こればかりはなぁ…、早々には治らんさ」
ローザ
「もう、影さんたちには今更取り繕いようもないかもしれませんけど。これから生まれて来る子供たちの前でもそんな様子じゃ、示しがつきませんわよ」
近衛
「まだ当分先になるだろう。心配するにも気が早い過ぎるんじゃねぇかい」
ローザ
「さあ、どうかしら……」(くすくす
近衛
「……」 (そっとローザのお腹を撫でる
ローザ
「ふふ、流石に気が早いですわよ」


[TK-Leana] # とは言えもう三週間たってるから普通に出来ててもおかしくない
[TK-Leana] # 「ヤればデキる」良い言葉だな。
[utako] #ひどい!
[TK-Leana] # だって近衛が避妊するとは……



近衛
「いや、流石にそんな気はねぇが…何となくな」 (ぼりぼりと頭を掻いて
ローザ
「…………」(ちょっと考え始める)
近衛
(じんわりと温まるぐらいゆっくりと撫でてから、満足して座り直す) 「どうした?」
ローザ
「あ、いえ。考えてみれば、あの白い世界の中で五日間は過ごしてたんですよね。少し遅れてるかなと」
近衛
(ぴくっと若干嬉しそうな顔をしたが、冷静になり) 「こうも手っ取り早く未来が変わるなら分けねぇが…、人間と吸血鬼じゃそう簡単に子はできねぇんじゃねぇか?」
ローザ
「普通より出来にくいことは確かですけど。近衛さんですからね……例えば、アルやリディアの父であるシュタイナー公はそういう体質があってザルクシュタットに招かれたらしいです」
ローザ
「そう考えると無戸室というのも如何にも出来過ぎた苗字じゃないですか……いえ、考え過ぎかしら」
近衛
「解らねぇが……伝承通りなら、今頃大変な事になってるさ。」
ローザ
「百発百中ですか、まあそれもそうですわね」
近衛
「まだ遅れてるだけかもしれねぇし、もうちっとは経過を見てからだが……これはこれで良い気分だな。嬉しいと言うか、何と言うか…」
ローザ
「もう、近衛さんったら……本当に出来てたら卒業式の頃には大分ごまかせない大きさになってますわよ」
近衛
「3、4ヶ月ぐれぇならまだ誤魔化せるさ。いや、成長速度にも…寄るか。ディミトリアさんの母子手帳を参考にして、経過予想しとかねぇといけねぇな」
ローザ
「お母様の場合は人と変わりなかったそうですけど。誕生日の時のアレで出来ていたとしたらそろそろ1ヶ月になりますから、4月には5ヶ月近いですわよ」
近衛
「卒業式…3月じゃなかったか。5ヶ月は、もうバレるな……流石に腹膨らませて卒業式は、保護者的にも社会的にもまずい」
ローザ
「妊娠月数は最後の月経から4週間ごとに一月として数えるんですよ、近衛さん。もう、出来てたらどうなるか考えてませんでしたの?」


[TK-Leana] # ざっと計算したところやっぱ5ヶ月になるな
[TK-Leana] # いやまだ妊娠してるか決めてないけどね



近衛
「4日ぐらいじゃ出来ねぇもんだと思ってたな。それぐらい種族の差は強ぇもんかと…」
ローザ
「まあ、きちんと避妊はしてましたから大丈夫だとは思いますが。100%確実な方法なんてないんですからね」


[TK-Leana] # ちょっと赤くなってくどくど



近衛
「そりゃそうだろさ。普通に、解禁すんのを卒業後にすりゃ良かったな」 (まずったか、と顎を撫でながら
ローザ
「わたくしはそこまで覚悟した上で誕生日で良いと思ったんですから。後になってそういう事を言うのはよしてください」(ぷい
近衛
「考えが足りてなかったのは反省するしかねぇさ」
ローザ
(こてんと頭を預ける)「では、その反省を態度で示してください」
近衛
「態度でか?……難しいが、とりあえずは検査して結果見るまでは、前みてぇに我慢だ」 (腰に手を回して、ゆったりと座りながら
ローザ
「それだけですか?」
近衛
「…それだけ」
ローザ
(少し頬を膨らませてふとももをつねる)
近衛
「…すげぇ痛ぇぞ。ローザ。すげぇと言う意外に表現できねぇぐらいに」
ローザ
「知りません」
近衛
(ぼりぼりと頭を掻いた後に) 「正味、子が出来たらどうするか。…ローザが言ったように確立が低いだけで避妊してようがしてなかろうが、出来る時には出来るもんだとは思うが、出来たら出来たで、人に迷惑かける形になるだろうが嬉しいことに変わりねぇのは解っといてくれ」
ローザ
「それは分かってます。わたくしが怒ってるのは、こちらは遠に覚悟完了してますのに、今更それくらいのことで怖気づいた事です」
近衛
「……怖気づく?」
ローザ
「気を使って控えていただけるのはええ、嬉しいですけど。それはそれとして、梯子を外されたわたくしに対して、もっとこう、やる事があるでしょう」


[TK-Leana] # 意訳、甘やかしていいのよ



近衛
「…加減が難しいんだよ、俺の。ただでさえ最近は……色々、納めもんがあるんだ。本当に加減が難しいさな」


[utako] #舞やら贈り物で気が高まる変な体質に



ローザ
「神性がどうとかという話ですか」
近衛
「あぁ。…今、表でやってる。あいつらの模擬戦。カウラとマナはそうでもねぇが、竜と影は、根っこに俺に良い結果見せてぇ、みたいなところがあってな……どうにも、気が嬉しくなっちまう。んな状態で態度で示せ、ってのはちょいと加減が厳しくなるもんさ」


[utako] #腰に回した手は自然にしつつ動かさない



ローザ
「こういう時は頑固なんですから……」
近衛
「…それが無くてもな。ここで色々してると、ディミトリアさんか大河さんかメイドさんの誰かに内容だだ漏れしてそうだからやり辛ぇ」
ローザ
「……まあ、メイドたちやお父さまはともかく、お母さまに隠し事はできませんわね、ローテンフェルトに居る限り」


[TK-Leana] # 神だから



近衛
「後で顔合わせた時にどういう態度とりゃ良いのか解らなくなるさな。(言ってから何か真剣に考えはじめ) ……いや、義母さんに見られながら…ってのも、……ローザ、もしかしてそれが目的か?」
ローザ
「違います! お母さまは識ってしまうだけで、そういうところで何があったか一々気にしたりはしませんわ」
近衛
「ちょいと微妙な所だが…気にしなくて良いってんなら、まぁ…良いか」 (ぐっと、腰を引き寄せて
ローザ
「ふふ。なんなら巫女服でも着ましょうか。これでも三年ほど巫女をやってますのよ、アルバイトですが」
近衛
「…そりゃ普通に我慢できねぇからやめてくれ。明るい内から嫁さんの実家で致しちゃ拙いさな」
ローザ
「もう、程々にイチャイチャできるようにしてくださいな」
近衛
「巫女服でイチャイチャするだけってのも、…えらいマニアックな気がするんだが」
ローザ
「神様の相手をするのは巫女の仕事でしょう」
近衛
「とは言っても…イメクラみてぇな気もするが、女子高生最後の冬。大晦日の仕事で着れねぇ分は…九十九神達に変わって、拝見させて貰おうかねぇ」
ローザ
「ふふふ、バイトでも本物の巫女である以上イメクラではありませんわ」


[TK-Leana] # しかし実家にまで巫女服持ってきてるあたりローザも結構アレ……
[utako] #キャッ
[TK-Leana] # いやきっと、おとんおかんに仕事着見せたかったんだよ
[utako] #これが日本の、コスチュームプレイというやつね
[TK-Leana] # ぷ、プレイちゃうし



近衛
「ローザは巫女服着るときには、下着どうしてんだ?」
ローザ
「穿いてませんわ」
近衛
(袴のスリットでどう遊ぶか真剣に考える30秒)
近衛
「……いやいや、ちょいと眺めて抱えるぐらいで…、そんな……」
ローザ
「まあ、折角我慢してる近衛さんをいたずらに刺激するのも問題ですし、今回の所はきちんと穿いておこうと思います」
近衛
(穿いて…穿いているのもそれはそれで、弄りがいがあると言うか更に真剣に考える小一時間))
ローザ
(その様子を楽しげに眺めながら寄り添ってる)


[utako] #ツッコミ不在



近衛
(途中でふと寄り添うローザの顔を見て、そっとキスなんかしてみたが…いつのまにか影蜥蜴達が窓に張り付いて見られていたとか)
ローザ
(慌てて居住まいを直す)
近衛
「…」 (咳払いしながら座り直したりして
近衛
「(竜、ちょいと……気合入れてくれ)」


[utako] #窓に張り付く子達に火炎放射が放たれ、散り散りに逃げていく



ローザ
「もう、皆さんお転婆なんですから……」


[TK-Leana] # ちょっと赤くなって



近衛
「それがあいつらの可愛い所さ」 (笑って、ゆっくりローザの膝に頭を乗せて寝転がる
ローザ
「そうですね。母親としては至らぬ所も多く、要らぬ気苦労をかけていますが、健やかに育ってくれているのは幸いです」
近衛
「何事も健やかに在れ、ってな…変な病気もする事なく、それぞれ自分のしてぇ事に真っ直ぐに生きているのは嬉しい所さな。」
ローザ
(近衛の頭を撫でつつ)「あんまり手がかからないというのも、少しさびしい話ですけど」
近衛
「手はかかってねぇが、手塩にかけてるじゃねぇかい」
ローザ
「出来る範囲の事をやろうとしているだけですわ」
近衛
「それで十分さ。無茶をしようとすりゃ結局皺寄せは子に返っちまうからな。……俺だってちっとは頼ってもらいてぇが、助けるのが俺じゃなかろうと、相談されるのが俺じゃなかろうとあいつらが良い方へ行けりゃ、それで良い」
近衛
「だけども、やっぱ頼って貰いてぇし俺が助けてやりてぇ事には変わりねぇと巡るのは仕方がねぇさな」 (少し笑って寝返りを打つ
ローザ
「わたくしも、子供たちにそういう相手がいる事が喜ばしい半面、少し嫉妬してしまいますのね。ふふ、これでは娘の彼氏に喧嘩を売る近衛さんの事を叱れませんわ」
近衛
「せめて応援してやろうじゃねぇかい。それに、心配せずとも近之助達を見てりゃ、手がかからねぇ子が産まれねぇわけがねぇ……将来に期待して良いんじゃねぇかい」
ローザ
「うふふ、そうですわね」(そっと、何かを予感するようにお腹を撫でる)

年明け、ローテンフェルト城



[TK-Leana] # そういや何日まで居るんだろ、結局
[utako] #3日明けまでは居るんじゃないかな
[utako] #年明けて速攻帰る事はないかと
[utako] #広場に集まる数人の子供達。




(連日の模擬戦漬けで身体には幾つかの傷も残っているが、冷静な顔して一番満喫している人)
影蜥蜴
(最近の運動不足を解消するように模擬戦に参加。今年も竜から勝ち星を奪っているが流石にボロボロになってきた。)


[utako] #カウラは吹っ飛ばされ過ぎて年明けてからは観戦しながら食っちゃ寝、マナは元々戦闘向けではないので連日の模擬戦疲れで観戦モード。
[TK-Leana] # リディアも混ぜて良いかな
[utako] #良いよう。



リディア
(ドラゴン同士と言う事で子供たちに混じって竜に喧嘩売るも、一回も勝てずにボロボロの人)


[utako] #勝率的に影蜥蜴>竜>リディアの構図が出来た。




「欠員が多い。……今日は3匹か」
影蜥蜴
「影は残りのドイツを温泉三昧で過ごしたいのだが…」
リディア
「勝ち逃げは許しませんよ!」(地団太)
影蜥蜴
「貴様ら竜種と毎日戦い漬けで居られるか!今日で終わる!影の珠の肌がボロボロになるわ!」
リディア
「ふん、所詮は翼も持たない蜥蜴ということですね。では残りの分はコールド勝ちと言う事で」
影蜥蜴
「もうそれで良い…、今日の分も影の負けだ。影の…影は負けてしまった、あぁ残念だ」
リディア
「この……」(ぎりぎり)

「…主の見て居る前で尻尾を巻いて逃げる、か……姉よ」
影蜥蜴
「……」(ちらりと城の方を見ると、にかりと笑っている近衛が見え…笑って手を振り返して、肩を落とす)
影蜥蜴
「……今日まで付き合ってやるから、さっさと始めるぞ。負ければ諦めろ。影の参加は今日までだ。」


[utako] #衣装換装しながら、とぼとぼと離れる。



リディア
「仕方ありませんね――今日こそはお姉さまに良い格好を見せて差し上げますわ!」(近衛の隣でニコニコしてるローザに投げキッス)

(頬に貼っていた絆創膏を剥がして燃やし) 「……戦いを、始めるぞ」

三つ巴



[utako] #3匹が打ち合いを続け、数分



影蜥蜴
(体格的に劣るせいか、一番初めに疲れが見え始める。両手の手甲も割れ、息が上がってきた)
リディア
「ふふ、所詮は持久力のないトカゲ、長期戦となれば粗が見えてきましたか!」

(脅威性で言えばリディアのブレスを警戒すべきものだったが、影蜥蜴の奇策、騙し手を警戒しても……、自分にも影蜥蜴の粗を感じられ、リディアに倒される前に、と火炎の息を影蜥蜴に吐きながら飛翔する)
影蜥蜴
「お前達と、一緒に…するな。影は……、!?」


[utako] #火炎の息は爆炎に変わり、リディアと影蜥蜴の間に炎の壁を作り、影蜥蜴からも竜の姿を隠す



リディア
「く、とどめは取られましたか。まあコレはこれで好都合……炎が晴れればブレスの一撃を叩きこんでやりますわ」(キィィィン)

(炎に乗じてドラゴン形態から竜人形態へと変わり影蜥蜴の目測をずらして、巻き上がる炎の中から拳を振りかぶりながら突進する)
影蜥蜴
「……影は、蜥蜴である。故に、地を這う事を捨てきれないのだ」
影蜥蜴
(腰を低くし、自分の影を固定して高速で落下してきた竜に上段打ちをお見舞いする)


[utako] #クロスカウンター。威力を逃がさない影の拳は竜の鳩尾に食い込み、竜の燃える拳はわずかに影の髪を焼いた。




(予測が、ズレる。勝利の可能性への予測が白く塗りつぶされ、条件反射的にドラゴン形態に戻りながら影蜥蜴の傍を離れるが、意識が追いついていない)
リディア
(そこにカッと熱線状のブレスを背後から浴びせかける)

(敗北の可能性への予測が強くなり思考を再開するが、時は遅く、敗北は視界に移る影蜥蜴ではなく、リディアの方からやってきた)
リディア
「オーッホッホッホッホ! 後ろががら空きですよ、銘無き竜! 強敵を撃破した直後にしても、気の抜き過ぎです」(勝利を確信して勝ち誇った)
影蜥蜴
「…同意する。リディアよ」 (炎と熱線からできた陽炎の中を滑るように移動し、リディアの影の中で、構える
リディア
「へ……」(慌てて体勢を立て直そうとするも間に合わない)
影蜥蜴
(熱線で焼かれた竜が地面に落下する寸前、リディアへ向けて正拳を打ち込むと巨体の竜が落下した衝撃のエネルギーをそのまま転化して、見えない拳がリディアを貫く)
リディア
「かはっ……」


[TK-Leana] # まともに受けて、墜落する



影蜥蜴
「影空手、影跳び変形……『虹落とし』」 (長く息を吐きながら構えを戻して、押忍、と呟く
リディア
(きゅ~)
影蜥蜴
「終わった、が……どうするのだ、この巨大な二匹を…」


[utako] #あっちの炎竜、こっちの薔薇ドラを見てから



影蜥蜴
「…風邪は引かんだろう。放置放置、影は早く温泉に浸かって後はゆっくり過ごすのだ…」


[TK-Leana] # 変温動物だしなw
[utako] #さぶさぶと痛む身体を抱えてお城の方へと逃げてく。


高みの見物



カウラ
「…よくあんなのと戦えるわね。」 (呆れた用にソーセージ齧りながら見てた


[utako] #ドラゴン2匹とモンハンはあまりやりたくないカウラさん



マナ
「………、…」
カウラ
「影お姉様もよく付き合ってると思うわよ。戻っても人間形態でも体格的に不利なのに」
マナ
「……」
カウラ
「…そう言われると、そうなのだけれど。体重さは割と大変なのよ?私はその差を埋めるためにダークボムで制圧攻撃をするのだけれど」
マナ
「………、……、………」
カウラ
「影お姉様は慣れてるんでしょうね、元が小柄だったからそう言う自分より大きい相手に対しての戦い方みたいなのが…」
マナ
「……」
カウラ
「…私は大体、人間サイズしか相手にしないから色々聞かれても困るわよ。」
マナ
「……、……」
カウラ
「あの状況なら?……そうねぇ、ちょこちょこ小賢しい事をしながらリディアと竜お兄様の間での消耗を待つかしら。二人の消耗が大きくなる様に調整は頑張らないといけないのだけれど、成功すれば勝機は見えるわね」
マナ
「………」
カウラ
「せこくないわよ。勝負にせこいとか、ずるいなんて言葉、そもそも無粋だもの。ルール違反や空気を読めないと言うのはあるのだけれど」
マナ
「…」
カウラ
「ロマンスよ。大事なのは」


[utako] #マナに騎士道という物が如何なるものか説く。女子中学生であった
[TK-Leana] # 色々性格が表れる
[utako] #カウラちゃん飛びぬけて勝率悪いのであんまり勝てる気はしてないのが本音


棚上げ



リディア
「全く、あのタイミングで勝機を逃すとは、竜種としていかがなものかしら!」


[TK-Leana] # 自分のことは棚に上げる




(言葉より先にアイアンクロー) 「…貴様も負けたと、聞いたが」
リディア
「少なくとも、今回はあなたには勝ちました。あそこまで追いつめておきながら、あっさりとやられるなんて思っても見ませんでしたから!」

「しかりと、俺の背中を焼いて置いて……」
リディア
「戦いの最中で隙を見せる方が悪いんです」


[TK-Leana] # 自分のことは(以下略




「確かに己の隙だ。姉があれを止められないと過信もした……、…人の技で勝つ事に拘ってしまった事も否めんが…次はこうはいかん。この敗北は、味わった……二度は起らない」
リディア
「ご存じないのかしら、二度目で奇襲にはなりませんよ」

「……同じ手では駄目だ。それでは同じ結果になる。……姉には、人としても攻撃できると言う認識を増やす事が出来たのが…今回、獲得した布石とする」
リディア
「奇襲の芽をつぶして、獲得ですか。フフン、結局貴方もお姉さまに良い所を見せたかっただけなんですね」

「……そんな気はないが、あの蜥蜴は倒さねば……寝付きが悪い」
リディア
「それについては不本意ながら同感です」

「…フン」 (体が動くのを確認する様に腕を回した後に、殴る練習をする。構えもなく踏み込みも考えてない力任せのもの。当たれば痛いだろうが倒すには難しい。


[utako] #戦闘中に見せた飛翔からの落下を利用したパンチも、ほぼ体当たりのようなもの。



リディア
「力はあっても技がありませんね、そんなものでどうして倒せると思ったのかしら」

「…解らん。解らんから…試した。」
リディア
「試すまでもなく、分かるでしょう」
リディア
「考えないと頭は発達しませんよ」

「…」 (暗におバカ扱いされてるのに気づき、始めに門音の笑顔が浮かんだが…

「実際に、試してみたかったんだ…俺の素の手と言うのが、どう言う物か」

「…姉の矮小な拳に比べて強き武器だと思っていたが…存外、弱いな」
リディア
(ちょっと毒を抜かれたような顔をして)「……まあ、敗北から学べるものがあると言うのは幸いです。確かに、貴方は人の状態でも体格には恵まれていますが、その使い方を知らなければ単なるでくの坊にすぎません」
リディア
「ナイフを持った達人と、大剣を持った素人。戦えば勝つのは前者です」

「…俺は、後者か」
リディア
「貴方は確かに体格に恵まれていますし、竜形となれば尾を振るうだけでも木々をへし折ることでしょう。ですが、それは獣の強さです。獣では人には勝てません」

「…貴様は、人に勝てるのか?」
リディア
「……痛い所を言ってくれますわね」

「…悪気はない。俺よりは、解っているものと思っただけだ」
リディア
「認めましょう。私は、と言うより私も、まだ竜の姿で戦った方が強いです」


[TK-Leana] # デビル八極拳:10




「…そうか」 (ややがっかりした
リディア
「ですが、そのための技を学んでいる途中ではあります。デビル八極拳は化け物を鍛える人の技、極めればいつかその高みに至ることでしょう」

「…教えろ」
リディア
「……まあ、よろしいでしょう。言っておきますが、一朝一夕で身につくものではないですから」

「……俺に握れる拳が解れば、それで良い」
リディア
「では今日から私の事は師姉と呼びなさい!」

「…獅子か。了解した……よく見れば、そんな感じだな」
リディア
「何がそんな感じか気になりますが、多分漢字が違います。師匠の師に姉と書いて師姉です」

「……、そうか」


[utako] #なるほど、と一つ頷く



リディア
「それで、貴方の事はなんと呼べばいいの? 吹利で仲間内に竜がただ一人しか居なかった頃は、良かったのかもしれませんが。同じ竜種同士で竜と呼ぶのも何か、妙な気持ちです」

「……適当に、何かつけろ。」
リディア
「……? もしかして、それ以外の名前を持って無かったんですか?」

「…そうだ。主が、俺のことを竜と呼ぶから…俺は竜と名乗っていただけだ。名前かどうかも…確かめた事はない」
リディア
(少し考える)


[TK-Leana] # つけちゃっていいのか
[utako] #出来たら和名で極道な感じが良いです!
[TK-Leana] # おっと中華系で付けるところだった
[TK-Leana] # 極道系って言うのはなかなか難しい指定ですね
[utako] #勢いだけの指定



# リディア
(少し考えて)「それでは、貴方は赫焔丸と名乗りなさい。それがあなたの名です」
赫焔丸
「…了解した、師姉。赫焔丸と名乗ろう」
リディア
「素直でよろしい。それでは、今日からあなたもデビル八極拳の門弟です! ついてらっしゃい」


[TK-Leana] # と言って師父達の元に連れて行くのだった




(門弟になるつもりはあまりなかったが、師姉に従い大人しく着いてく)


[utako] #せきえんまる?
[TK-Leana] # かくえんまる
[utako] #ちなみに中華風ってどんな感じだったの?
[TK-Leana] # 赫焔君とか
[utako] #字面に閻魔君みたいなの感じた
[utako] #赫焔丸竜(かくえんまる・りゅう)にするか。名前も残るし
[TK-Leana] # 苗字と言う訳ではないが、分かりやすくはあろうね
[TK-Leana] # そんな感じでなし崩しの内にデビル八極拳を学ばされる竜であった
[utako] #真面目な生徒だけど礼儀も作法も悪い
[utako] #もしかしてドイツに居残り?
[TK-Leana] # いや、リディアも日本で鍛錬してるし普通に帰るよ
[TK-Leana] # そもローザも師範代だし、日本にも師父は居る。きっと
[utako] #ふむふむ


おまけ:帰国後の修行



# リディア
「紹介します、こちらが師範代のニワトリ師父です」
#竜
「…調度良い、小腹が空いていた」
# 師父
「コケーッ!」


[TK-Leana] # 技能値14のニワトリキック



#竜
(チーン)
# リディア
「口を慎みなさい、全く。申し訳ありません師父、口の減らない師弟で」
# 師父
「コッコッコッ」
#竜
「……」(何言ってるか解らない
# リディア
「ほら、赫焔丸も師父に謝りなさい」
#竜
「……すまなかった」
# 師父
「コッコ」
#竜
「…美味そうだな」
# リディア
「もう、これだから肉食の殿方は!」
#竜
「……誉めたつもりだが」
# リディア
「そんな斬新な褒め言葉聞いた事がありません」
#竜
「…関係を円滑に進めるにはまず、相手の良いところを探せ、と…主は言った」
#竜
「…よい手羽元だ、師父」 (意訳:綺麗な羽ですね
# 師父
「コケ」
# リディア
「信じられません、本気で言ってますかこいつ」


[TK-Leana] # 師父は日本語分からないので大体の言動は気持ちで察して反応する



#竜
「…師姉は、眼に痛いな」 (意訳:豪華ですね
# 師父
「コッコッコ」
#竜
「……師父も同意のようだな」
# リディア
「貴方はもうちょっと、デリカシーを配慮した言葉づかいというものを学びなさい」
#竜
「…………必要と言うなら、了解した」


[utako] 1年後には影に勝てる様になっているのかどうか
[TK-Leana] なってるといいなあ
[TK-Leana] まあ、竜が外に出る理由が出来た
[utako] 天雲館の女子寮に、稽古つけろ、師姉を出せと現れる暴漢が



# リディア
「祝日だけで我慢なさい!」
#竜
「…俺は基本的に24時間空いている。師姉も空けろ」
# リディア
「貴方みたいな暇人と一緒にしないでください! 私には私の都合があるんです」
#竜
(すげー不服そうに人相悪くして) 「…せめて課題を寄越せ。」
# リディア
「まあ、良いでしょう」


[TK-Leana] # と言う感じで色々鍛錬法とか教えたり
[utako] #そうして祝日に現れるチンピラもどき
[utako] ラビは一貫して他人の振り。
[utako] あんな不良が兄と思われると内申と評判に響く!
[TK-Leana] リディアはその辺気にしない


義父と義息の決闘



大河
「孫たちは、連日鍛錬に余念が無かったようだが……」
大河
「肝心の君の調整は済んでるのかな、近衛くん」
近衛
「あぁも元気が良い盛りと一緒にされちまうと自信ねぇさなぁ…」
大河
「はっはっは、まだまだ若いくせに気弱なことを言う」
近衛
「半年も経てば俺もアラサーなんでね…」
大河
「それでもまだ20代の半ばじゃねえか」
近衛
「もう20代も半ばさ。まだまだ20歳の気分で居たが、節目を感じてならねぇさ」 (軽く準備運動する様に腰を捻り腕の筋を伸ばしているが、格好はやる気満々。着物に袴、背中に逆さお盆と木瓜紋の無戸室家の家紋入り黒羽織。
大河
「お、気合の入った格好だねえ」
近衛
(自分の肩に手を置いて) 「家ってのを背負うのは重過ぎるが、中々気合が入って良いもんだと……最近思うさな。」
大河
「そいつの重さに逃げ出すような奴にゃ、娘はやれねえさ。家ってのは家族の居場所だからな」
近衛
(にかりと笑って) 「んじゃま、俺の屋に娘を迎える前の最後のど付き合いと行こうじゃねぇかい。大河さん」
大河
「威勢がいいねえ」(楽しそうに笑う)


[TK-Leana] # 笑うという行為は本来攻撃的なもの
[utako] #火蓋が切って落とされる



大河
「しかし、これだけのど付き合い。前みたいに一瞬で終わっちまうのはもったいない。ルールを設けようじゃねえか」
近衛
「前のは俺の完全な自爆だったが、ルールかい?」
大河
「お前さんが一発殴れば、俺は同じだけの威力で同じ所に一発殴り返す。メイドたちに聞いた所じゃ、スタミナは大したもんだって聞いたぜ」(からかうように笑う)
近衛
「何のスタミナかは聞かねぇが打たれ強ぇ様に見えるかい、俺が」
大河
「とは言え、別段避けるのが得意そうにも見えねえぜ」
近衛
「そいつも合ってるさな。吸血鬼みてぇな怪力もねぇ、仙人みてぇに避ける事もできねぇ、この体だ。耐えるのも得意じゃねぇ」
大河
「ほうほう、その無い無い尽くしで、何を持って俺に戦いを挑むつもりかな」(面白そうに)
近衛
「何か有ろうが無かろうが、変わらねぇさ。頭と体、握れる拳に動く脚。俺自身が使えるもんを使って、大河さんに挑む事には何も変わりねぇ」
大河
「お互いの気力が続くまで殴り合いってのもやってみてえと思ったが、条件絞るのも野暮な提案だったかな」
近衛
「心配すんなよ、大河さん。絞っても絞らなくとも俺は味噌っカスも良い所の実力だ。ルールも有ろうが無かろうが変わらねぇからな、その一発ずつのルールで構わねぇさな」


[utako] #何故か堂々と



大河
「そうかい。そりゃ自慢できる事じゃねえよ近衛くん」(げらげら)
近衛
「何…自慢できるもんと言えば、それで尚、大河さんに勝気で居る事ぐれぇだ」 (ははは!と、大きく笑って
大河
「ま、そういうのも嫌いじゃねえ」


[TK-Leana] # 勢いだけある事を言ってれば納得してるのはローザの親父っぽい



近衛
「だからと、一昨年の様に自爆するのだけはやれねぇ。この2年、俺に取っちゃ何千年とかけたような長ぇ2年だったが、ちっとは変わった事を親父に見せつけてぇもんさな」
大河
(楽しげに笑って)「来い、見届けてやる」
近衛
(また、にかりと笑って羽織を深めに被り、口元だけを顕にして駆け寄る。外装はなし、素手によるただの一撃を放つ為に奔る)
大河
(泰然と構えて迎え撃つ)
近衛
(危機感知能力に磨いだ野生は自由な機動の動きを見せ、神気を持って作り上げる創造能力は戦場を変え、灰色の脳髄と高次元予測から導き出す近衛に出来る最善の一手を持って責める)


[TK-Leana] # 一撃に全てを賭けてる
[TK-Leana] # 大河は言った通り避けない
[utako] #一撃に全て賭けても近衛に勝利がないのは近衛自身が解ってるので、それだけを使ったど付き合いですね。
[utako] #最終的にWhiteLineから巨岩を転送して落とす。
[TK-Leana] # とりあえず一発目で吹っ飛んでおこう



SE
ドゴオッ
大河
(甘んじて受けた結果、もんどりうって吹っ飛んで、止まる)
近衛
(トンッ、と離れて足元に創り上げ、隆起させた岩の上を跳ねて昇り) 「……俺の一手は、どうだい?大河さん」
大河
「…………」


[TK-Leana] # 喉の奥から漏れるような笑い声



大河
「くっ、はっはっ、良いな。前に不発で終わった時より精練されてるぜ。これが俺に見せつけるためってんなら、親父冥利に尽きるってもんだ」


[TK-Leana] # 口元の血を指で拭きながら、立ち上がる



近衛
「あれはあれで、俺は自分の限界ってのに挑戦して大河さんに挑んだんだがな。無理するとああなっちまうのは、良くわかったさな……だから、無理はしねぇ、あんたに勝つには無理をしねぇといけねぇが、その機会は、ちゃんと見据える」
大河
「期待してるぜ……お前さんが無理をする時まで立ってるのをなあ! そら、お返しだ!」


[TK-Leana] # 音より早く拳が捩じ込まれる
[TK-Leana] # 近衛が打ち込んだ一撃と、寸分たがわず同じ場所。流石に威力まで全く同じとはいかないものの、同じくらい重い一撃が叩きこまれる



近衛
「―――」 (当たった時、拳がめり込んだ時は解ったがそれまでにどうやって大河が近づき、拳を振ったのか全く解らず。気づけば岩の上から弾き飛ばされていた)
大河
(入れ換わる用に岩の上に着地する)
近衛
(地面を跳ね、二転三転しながら体勢を戻して呆気に取られながら、にかりと笑う) 「恐ろしいが…、親父。何した?いや、いや……殴っただけだ、あんたはただ殴っただけだろうが」
大河
「おう、正解。吸血鬼としての力も使ってねえよ。ただ振り被って、地面をけって、拳を突き出しただけだ」
近衛
「さらりと言ってくれるさな。俺の拳とは、全然違う」 (ずれた羽織を直してまた奔り出し、始めは人の様に、次に獣の様に、そしてまた人の様に一発一発を繰り返し合う)
大河
「違いなんてねえさ、思いを込めて、拳で殴る。ただそれだけだ!」


[TK-Leana] # こちらも殴るたびに皮膚が避け、痣が出来、吸血鬼のはずなのにどういう方法で抑えているのか再生しない



近衛
(何十と打ち合った後…) 「……っは……はぁ、大河さん……、あんた、吸血鬼だろ……何で、再生も、しねぇ…」
大河
「はっ……決まって、んだろ。そっちの方が面白えからよ」
近衛
「…インドアの俺には、その男臭ぇ…のは、理解に……苦しむが、悪くはねぇ」 (片方の鼻の穴を抑えてブッ、と血を飛ばしてからにかりと笑う
大河
「だろう?」(ニッと笑い返す)


2013010701


観戦者たち



ローザ
「なにかこう、ほっこりと胸が温かくなってきますわね」
影蜥蜴
「むぅ。近衛がああも楽しそうに戦っているのは、初めてみた…」
ローザ
「ちょっと妬けますけど、男の子ですもんね」
影蜥蜴
「……むぅ、むぅ」 (同じく妬けてちょっと悔しそう。
カウラ
「お父様も…、まぁ…やればできるじゃない」
ディミトリア
(微笑んでいる)
ローザ
「あら、今の一撃良い所に入りましたね」
影蜥蜴
「もうボロボロではないか…、あぁ…そんな所に入れずに、もう少し加減をだな…」 (おろおろ)
ローザ
「近衛さんも案外丈夫ですわね。あの白い世界へ行く前でしたら、最初の一撃で立ち上がれなくなってたでしょうに」
カウラ
「確かに、その白い世界と言うやつに行って以来、お父様は強くなったような…そうでもないような気がしてたわ。でも、行く前に比べて闘志も熱意もあんまり感じられなくて、いつもどこか斜めに観てるような達観してる様な感じで、正直死人か何かになったのかと思っていたのだけれど…」
ローザ
「ちょっとした燃え尽き症候群でしたわね」(コロコロと笑う
影蜥蜴
「それをあそこまで元気にしたのは影の功績が大きい所だと誉めてもらい所だ。毎朝毎朝布団に潜り込み……おっと、今のも中々、良い所に…」
ローザ
「そ、そうですわね」(ちょっと痛ましい物を見る目で見て)
カウラ
「……」 ( 『んー…朝か、トイレに行って来るか……しかし、まだ寝ぼけている様な…これでは居間から近衛の部屋で寝てしまいそうだ…』と一人小芝居をしている姉に対して寝たふりを決め込んでいるので何も言わない)
カウラ
「でも、今のお父様なら……私も戦ってみたいわね。娘に対して本気でかかってくるか微妙なのだけれど……あれは、面白そうだわ」


[utako] #気を切り替えて、あはぁ…と武者震いして笑う。



ローザ
「わたくしも、前のお祭の時思いっきりやりあったのを思い出しますわ」
カウラ
「あの、地面をごろごろ転がってるお父様を踏みつけるローザの戦いと……一緒にされると一気にテンションが落ちるわね。全く、私と鏡君のトーナメント部での一騎打ちの話をじっくりと聞かせてあげたい所だわ」
ローザ
「カウラさんも惚気ますわね」
影蜥蜴
「待て、影と近衛の夏コミ。吹利帰り宿編でのある意味一騎打ちの話をだな」
カウラ
「そう言うのはモザイクだらけの同人誌に描いてなさいよ、お婆様もいるのにそんな話しないでよお姉様!」
ディミトリア
(言葉が分かってないけど楽しそうだなあと言う微笑み)
影蜥蜴
「…せふせふ」
ローザ
「それにしても、二人とも粘りますね」
カウラ
「でもそろそろじゃないかしら…、お父様はあれで職業は戦士でも兵士でもなく、ただのデザイナーよ」
ローザ
「最近は段々デザイナー(笑)のようなものになってますわよ」
影蜥蜴
「後で言っておこう。任せておけ」
ローザ
「あまり本当の事を言って近衛さんを傷つけるのもどうかと」
影蜥蜴
「大丈夫だ、傷ついた近衛を影がそっと慰める事によって、影の株が上がる」
ローザ
「マッチポンプですわね、そういうセコイことはよしなさい」(ため息
カウラ
「そう言えば…最近、お父様の新作はあまり見てないわね。……大丈夫なのかしら、デザイナー(笑)で」
ローザ
「仕事のほうは順調みたいですけど、っと、今は戦いの方に集中しましょう」


[TK-Leana] # そんな感じで数時間程度すぎるのか
[utako] #放送コードに引っかかりそうなぐらい顔パンパンになって…


決着



SE
バキィッ!!


[TK-Leana] # 満身創痍で繰り出された両者の拳が、互いの顔面に突き刺さる



近衛
(ちゃんと自分の拳が届いているかちゃんと相手の拳を受けきれているか、確認するように視線を交わらせてから…脱力してくらりと倒れる)
大河
(口元に笑みを浮かべて、前のめりに倒れ込んだ)
ローザ
(勝負が決したのを見て、近衛に駆け寄っていく)
ローザ
「近衛さん!」
近衛
「………」 (音を遠くに感じながら、駆け寄って来たローザに視線だけ向ける
近衛
(半分以上腫らした顔で、無邪気ににかりと笑う)
ローザ
「もう、無茶な事をなさるんですから」


[TK-Leana] # 抱き起こしてハンカチで血を拭う
[TK-Leana] # 近くではいつの間にか、全力で駆け寄ったローザより早く移動していたディミトリアが大河を抱き起こしている



近衛
「……良いさ、楽しかった…久し振りに」
ローザ
「あら、こんなよく出来た妻を含めて、五人も侍らせながら、毎日がつまらなかったとでもいうつもりですの?」
近衛
「…そう言うのとは…、違うさな」
ローザ
「分かってます……本当に、妬けるくらい楽しそうに戦うんですから」(胸元に抱き寄せる)
近衛
(達観もなく無気力でもなく、無邪気に笑って……静かに眠りについた)


[utako] #コノェの霊圧が…!



ローザ
「近衛さん? ふふ、眠ってしまいましたか」
近衛
(スピィ、と久し振りに深く眠りについている)


[TK-Leana] # そのままお姫様だっこでベッドに運びました
[utako] #半日ほどは眼を覚まさなかった。


半日後



[TK-Leana] # 眼が覚めたらベッドの横にローザが座って、編み物をしている



近衛
(ゆっくりと眼を開ける)
ローザ
「あら……気がつかれましたか近衛さん?」
近衛
「……ローザか。ん………、と、何でベッドに…?」 
ローザ
「あら、記憶が混濁してますの。もう半日も倒れたままでしたのよ」
近衛
(周囲を見て) 「終わっちまったのかい…、残念さなぁ」


[utako] #痛む身体をゆっくりと起こしながら、心底残念そうに息を吐く



ローザ
「本当に楽しそうな喧嘩でしたからねえ。惜しむ気持ちも分かりますわ」
近衛
「……不思議と、続けば良いと思った時間さな…惜しむだけ楽しかったんだ。良しとするかね…」 (深呼吸するように背筋を伸ばして、ビキッ、と引き攣る
ローザ
「楽しい時間の代償は、大分大きそうですわね」(くすくす)


[TK-Leana] # 笑ってから、ベルを鳴らす



近衛
「ん……ん゛、あ、ぁあ………ちょいと、これは……でけぇな」


[TK-Leana] # ローザの鳴らしたベルに反応して、しばらくするとメイドが朝食を持って現れる
[TK-Leana] # 昼食かな時間的に



近衛
「……ちょいとばかし、酒も頼めるかい」
メイド
「何かご希望がありますか?」
近衛
「日本酒があれば、それで…」
ローザ
「ああ、わたくしの分もお願いします」
メイド
(一礼して下がる)
ローザ
「御正月ですし、構いませんわよね」


[TK-Leana] # 少し楽しげに



近衛
「家で飲む分には、すっぱくも言わねぇさ」


[utako] #少し笑って



ローザ
「あら、ドイツでは16から公共の場での飲酒は認められてますのよ。蒸留酒も18からですから、そういう意味では何の問題もありません」
近衛
「ドイツじゃ女子高生も酒臭ぇのかと思うと……、妙な気分になるな」
ローザ
「まあ、朝にビールを飲んで仕事に行くお国柄ですから」
近衛
「……もしかして、あれか……ローザも出かけに一杯飲まねぇとやってられねぇ…的な習慣が?」


[utako] #昼食食いつつ、プッハァー!してるローザを想像…



ローザ
「流石にわたくしは、日本暮らしも長かったですから」(苦笑
ローザ
「それに、こちらの感覚ではお酒をたしなむと言うより、文化的に水の代用としての側面の方が大きいですわ」
近衛
「水より安全に飲めて、栄養か何かの補給だったか?」
ローザ
「ええ。今では安全な水も簡単に手に入りますが、こういうものは習慣的なものでもありますから」
近衛
「土地柄って奴かね。…昔、近所の川で使っていた飛込み台が実は重要文化財と知っても……飛び込み台にする習慣は消えなかった」
ローザ
「そんなものですね……はい、あ~ん」


[TK-Leana] # 昼食を切り分けて近衛の口に運ぶ



近衛
(ひく、と若干恥ずかしくなったが、仏頂面でぱくりと食べる)
ローザ
(にこにこ)「美味しいですか?」
近衛
「結構美味ぇ、が……口の中切ってるみてぇで、ちょっと痛ぇ」
ローザ
「あら、大変……」
ローザ
「口の中のでは薬もつけられませんからね。少し見せて頂けますか?」
近衛
「食った後に見せるのは、ちょいと遠慮してぇところだが…」 (軽く口の中を濯ぐ様に紅茶を飲んで、あー、と口を開ける
ローザ
「舐めて治るのを待つしかありませんね……カウラさんなら文字通り、舐めて治せるんでしょうけど」
近衛
「口の中にダークボムを突っ込まれるオチしか見えねぇさな……、これも代償と思って、我慢するさ」
ローザ
(ちょっと悪戯を思いついて微笑む)「なんなら、わたくしが舐めてみましょうか?」
近衛
「そいつは良いな。……ちょいとお願いするかねぇ」
ローザ
(頬に手を触れ、唇を重ねる)
近衛
(身体が思う様に動かないので、ほぼされるまま)


[TK-Leana] # 舌先が、口の中の傷に触れ、じんわりと吸血の共感が広がる
[TK-Leana] # 最初は舐めるように、段々と激しく、奪い合うように



近衛
(軽くタップ)


[TK-Leana] # 酸欠になる寸前で離れた。



ローザ
「ん……はぁ、はぁ」
近衛
「こ、ここぞとばかりに……やってくれるじゃぁねぇかい…」 (抵抗空しく、と言うのを久し振りに味わって真っ赤になってる。


[utako] #大河との喧嘩で幾分も表情の豊かさが戻った。



ローザ
「んふふ、ちょっとしたやつ当たりです」(頬の傷をついでに舐める)
近衛
「…大河さんとのど付き合い見てか?」
ローザ
「ええ、気付いてらっしゃる近衛さん? 憑き物が落ちたみたいな顔してますわよ」
近衛
「…そうかい?…そうかもな」 (軽く天井を見上げながら、少しだけ覚えている所を思い出して…自然と口元に笑みが零れる。
ローザ
「もう、その顔。本気でお父さまに妬けてきますわよ」
近衛
「そう言うなよ。流石に……ローザやあいつらと男臭ぇど突き合いはできねぇからな……、良い経験だったさな」 (ゆっくりと手を上げて、ささくれた手の甲で軽く頬を触る
ローザ
(その手を包むように上から抑えて、少しうるんだ目で近衛の瞳を覗きこむ)
近衛
(自然に微笑んで、ゆっくりと柔らかく唇を重ねる)

扉の外は



メイド
(空気読んで酒運んできたままドアの前で待機してる)

時系列


2012年12月~2013年1月

解説


ドイツバイエルン州片田舎の魔境ローテンフェルトに里帰り中のローザと近衛とその子供たち。イチャイチャしたり、思いっきり羽を伸ばしたり(物理的に)、冬休みを満喫している。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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