チャットログ『ザルクシュタットとシュタイナー公家』

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[TK-Leana] アルベルトやリディアの故郷である古都ザルクシュタットは、ドイツはシュバルツヴァルトに位置する妖魔たちの都市である。
[TK-Leana] 正確には、農耕牧畜の民が持つ森への恐怖心から生まれた、ヨーロッパの裏側に存在する巨大な森林他界。単純に『魔界』とも呼ばれる多界の中にあり、その中でも中心地の一つとして知られている。
[TK-Leana] 大体は、格ゲーのヴァンパイアシリーズに出て来る魔界を想像してもらえれば良い。一応地図上でも位置を確認できるローテンフェルトとは違う、本物の異世界だ。
[TK-Leana] 20世紀に入り、近代化と共に魔界へ引き籠る事になった妖魔たちの間では、一つの問題が持ち上がっていた。元来長命な妖魔ゆえの出生率低下から来る少子化と、生活圏の縮小に伴う人口の減少。いくつかの氏族は滅び、残った多くの氏族もまた滅亡の危機にあった。
[TK-Leana] 有力な氏族の長たちが集まり、事態解決のため話し合いが行われるが、数年かけて様々な試みを行ったものの、一向に解決する気配はない。焦りに寄る氏族間の小競り合いが拡大し、あわや魔界全土を巻き込む終末戦争が怒りかけた所で、一人の魔女から提案がなされる。
[TK-Leana] 子種を提供する職能を持つ神の顕現と、その共有を行う氏族間条約の締結。後に魔王計画と名付けられる、古の最高神ゼウスの再生計画である。
[TK-Leana] 数十年の時をかけて、その計画は順調に進められた。ギリシアの神殿遺跡から発掘された触媒、母体となる魔女の調整。ついに待ち望んだ子供が生み出され、後はその成人を待って傀儡の王として据え置けば良いと言うところまで。
[TK-Leana] 言いだしっぺの魔女が、何を考えたのか子供を浚って極東の島国に亡命するまでは、本当に何もかもが上手くいっていたのである。
[TK-Leana] 御堂大河の親友、ホクト・フォン・シュタイナーこと旧名鳴神北斗が日本に渡ってきたのはそういう経緯からだった。

[TK-Leana] という設定の、80年代を舞台にするギャルゲーを考えたり考えなかったりした事があったり
[TK-Leana] 魔界から各氏族の王女様が主人公を求めて転校してくる系のアレ

解説

古都ザルクシュタットを含む多界『魔界』と、シュタイナー家についての設定覚え書き。狭間の設定的には「ヨーロッパ最大の多界」なんていくつあっても問題はない。

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