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導入部 PC2 鬼角凱(きかく・がい)

PC2:鬼角凱(きかく・がい) PL:エミリオ

デッドストック商会を拠点とするコンクリートの街の掃除人。機械人形、頭は非常にお粗末で短絡的だが横暴ではない

エリカが戦場と化した北地区に一人で向かったその頃…

ここ、コンクリートの街譲原家勢力圏のドヤ街はど真ん中にある店、廃材とガラクタを寄せ集めた外見は他の街の建築物とそっくりだが、一つだけ異様とも呼べる外見があった。そう、他の店は普通の大きさの看板を掲げているのに対し、その店だけは巨大なネオン上の古看板に、大きくデカデカとした文字で”デッドストック商会”と豪快な文字の看板を立てていたのだ。昼間でも電気をつけているのか?目に毒々しい極彩色の光が発せられており始めてきた人々は何だこの店は!?となるだろう。その店の奥で、怪しげな物品を開発していた初老の老人が居た。この老人、地元ではシェオ爺と呼ばれている人の姿をしている以外は国籍も何も分からない正体不明の変人科学者であった。紫色の燕尾服を着たその老人は非常に強靭な体格をしており、細身の体をしているが老衰振りは全く感じさせない精悍さを感じさせていた。手に持ったハンダで、光線銃のような何か良く分からない物体の部品をつなぎ終えると歓声を上げる

「成功じゃ!わしの新製品!未来式光線銃が完成したぞ!」

机の上におかれた光線銃はその怪しげな銀色に光る銃身に所々表情らしき彫刻が施されており不気味なことこの上なかった。なにやら銃口からは青白い炎のような物体が上がっていた

「これさえあればどんな連中も一瞬で吹っ飛んだり鶏に姿を変えたり果てはチーズに姿を変えたりミラクルワンダホー!じゃ!さて名前は…何にしよう…正体不明の怪物名をもじって兵器類のランチャーって単語と組合わせてワバランチャーとでも名づけようかの」

二つの単語を合わせるだけという実に安直なネーミングだが分かりにくいネーミングよりかは特徴とかがはっきり伝わってよいと判断したのだろう。問題は誰が買うか?だが

「さて、作業がひと段落したからまた居間のほうに戻るか。そろそろ、出前がきてもいいほうなんじゃが…」

戻ろうとしたその時、玄関の方から青年と思しき男の声が聞こえてきた

「ちわっす!ダブルチーズピザお待たせしましたー」

「おおし!届いた!待っておれ!」

凄まじい勢いで玄関まで駆け抜けてピザ屋の前に現れる。今日届けに来た青年はいつもの知り合いでは無いらしい。年齢は人で言うと19かそこらだろうか?社会経験がまだほとんどなさそうなひよっこに見えた。恐らく新人だろう。服装は赤と白を基調にしたユニフォームで頭にはHIKYAKUピザと書かれたロゴがプリントされてる帽子を被っていた。突然目の前に現れた老人を見て一瞬驚いた物のマニュアルどおりのやり取りを始めた

「料金をお願いします」

「おおっと、いかんいかん!驚かせてしまったか!早速料金じゃ!もって行け!一期一会のトゥルットゥー!!!」

相変わらず頭のねじが飛んだ調子でピザ屋に代金を渡す。その奇天烈な挨拶を聞いてひっくり返りそうになっていたが何とか気をを取り戻して

「まいどありがとうございましたー!」

と混乱するまでも無く帰っていった。教育が行き届いているものである

ピザを受け取った後、そのまま居間に戻るとテーブルの上に注文したダブルチーズピザをドカンと置いて出所不明の赤ワインもどきと共に食っているとズシン、ズシンと言う音と共に何かが帰ってくる気配を感じた

「ああ、何じゃお前か。今日も廃材を食いに行ってたのか?」

店の暖簾を潜り抜けて現れたのは全身が赤い鋼鉄で出来た鬼のような姿をした機械人形だった。両肩に鬼・角、背中に凱とネーミングロゴが彫られていた

「只今…全く、最近のくず鉄はニッケルだかクロムの含有量が少なくて不味いったらありゃしねぇ。純度百パーセントのスチール鋼ってのをたなみはくいてえぜ…」

けだるそうに欠伸をしている。よほどまずかったのだろう。不満顔である

「贅沢言うな!ここオノゴロはここだけで資源やら何やらまかなわないとならんから他所のように贅沢は出来んのじゃ!何せ現実世界の奴らと来たら少しでも出ようとしただけでヒステリーを起こして阻止してくると言うことぐらいお前もわかっとるじゃろ!」

オノゴロに住むものたちは外の世界との関わりやオノゴロの出入りを自由にする事は禁じられていた。それは現実世界に住む者たちにとってオノゴロの住民は脅威でしかないからだ。万一外に出た場合現実世界の者たちは恐慌を来たすだろう。逆もまたしかり、自分からオノゴロに行こうとするものも排除の対象となる。最近では、望んでオノゴロに来た人々を拘束して現実世界に連れ戻そうとする動きもあると言う。いずれにせよ、望んできた者達をも拘束の対象とするとは手前勝手な話である

「ああ~現実世界の事だからそこら辺はしかたねぇ。それにあちらにワイプアウトしてこちらに来たって時点でここの住民どもも同意してるだろうさ…?」

オノゴロの住民自体は来る者自体は全く拒みはしない。譲原家の威光にそむきはしない限りは。である。ただし、どう生きるかはそこに住まう本人次第

「ま~分かりきっとる事だからとやかく言うまい。さて、暇だからお昼のニュースでも見るとするかの」

TVの電源をつける。いつものニュース…と思ったら目の疑うような光景

「南スラム街ニュースです。只今北地区では再び抗争が勃発!市民は逃げ惑っており北地区各地が爆破されております。こちらも…うわ~!」

モニターに映し出される爆風、直後に通信不可能となり真っ暗になる画面、その様子を見て憤るシェオ爺

「ええい!また奴らか!新製品の売り込みにいこうと思ったのにこれでは行けん!ならば直接乗り込んで…」

老いてますます盛んとはよく言うがはやるシェオ爺を抑える凱

「無理すんな…爆発四散して墓場にインじゃ洒落にならん、俺が直接乗り込んで壊滅させてきてやるよ」

只でさえニッチな客相手の儲からん商売なのにいきなり死亡して墓場にインって事になったら葬式代どうすんだ。第一生活費稼ぐだけで精一杯だろ。そのまま出発しようとすると

「ほう!で、重火器とかは大丈夫か?」

感心すると同時に心配するシェオ爺、自分にとって息子兼従業員の様な扱いの機械人形だから無理も無い。もともと譲原の工場で失敗作として処分されそうになってた所を引き取って修理したのだから尚更だ

「ここ最近ぶっ放してないから大丈夫だ。やばくなったら戻る。じゃ、行ってくるぜ」

心配しなくてもこの程度の騒動位朝飯前だ。と言わんばかりの様子で店を出た凱

「さて…一仕事するか」

とっとと街の悪党共を一掃して仕事をやりやすくしよう。そのまま北地区へと向かう

 

 

 

 

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