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狭間06エピソード集

エピソード『ハクリンの夢』


目次


エピソード『ハクリンの夢』

登場人物

緋昏歩
アネモネラウンジの店主。
ハクリン・ウィン・ビギニングハート
歩の抱き枕。

本文

「これって無戸室の家紋とかなのかな」(羽織の背中を見つつ
「近衛はなんでこれくれたんだろう…ま、今の時期暖かくて便利だけど」

[utako] #無戸室家の家紋とはちょっと違う。歩にあげたのは上から木瓜・御盆が描かれた家紋だが、無戸室家のは逆さ御盆・木瓜の家紋

「たしか熊本に行った時みた家紋はこれの逆さだったような気もするけど……間違えたのかな?」
「でもきっと縁の何かなのは間違いないわね」

[arca] #寒くなってきたのでまた羽織を着て火燵でぬくぬく

「あーうー」(垂れ
「外へ出てクリスマスキャンペーンの指導しなきゃいけないんだけど、火燵からでれない…」
ハクリン
(調度休みが重なり、窓際で格好よく読書しながら座っている)
「…ハクリン、なに読んでるの?」
ハクリン
(返事が無い。ページも表紙を開いて2、3ページの所で停まっている)
「ハクリン?……まさか」

[arca] #ずるずると火燵から出てすぐ近くで手を振る

ハクリン
(眼を開けたまま…寝てる)
「やっぱり…」(苦笑

[arca] #優しく目蓋に手を添えとじさせた

「しょうがない子ね」(ハクリンの頭を撫で
ハクリン
(がたんと、はねて) 「失礼しました、休憩時間を過ぎt…」(腕時計を直ぐ確認するが、休みなのでつけてなかった)
ハクリン
「……む」

[utako] #家だった

「ぷあっ?!」(丸まった状態で撫でてたのでごろんと転がった

[arca] #ころころぺちゃり

ハクリン
「…何をしているんだ?歩」
「きゅ……ハクリンが寝てたから、撫でながら布団でも敷こうかなって思ってたとこでした…」(起き上がって女の子座り
ハクリン
「布団の用意まではしなくて大丈夫だ…、何時起きるか解らない」
「そう?今日はお店も休みだし、ゆっくりしてていいよ」
ハクリン
(目頭を抑えつつ、頭を振って) 「正確には何日後に起きるか解らない」
「そっか、ハクリンも半冬眠しちゃいそうだもんね」

[arca] #ハッと気付き

「ラガルちゃんも最近ずっと微睡んでるよ」
「この調子だと影ちゃんもうとうとしてるのかな」
ハクリン
「影姉さんなら……この間本屋に買い物に来たが元気にしていた。……何故あんなに動けるのか、不思議でならない」

[utako] #アルバイトが本屋になった

「ハクリンよりン長く外にいた分慣れてるんじゃない?……あれ、アルバイト本やだったっけ?」

[arca] #もぞもぞと火燵に戻る

ハクリン
「そうだが。……この睡魔は慣れでどうにかなるものではないと思うが、今度…聞いておくか」
「この前はウェイターしてたような…お仕事変わったら教えてね。…きっと本やにいたなら余計しゃきっとしてたんじゃないかな?」

[arca] #机の上の
[utako] #特にバイト何してるかは決めてなかったような
[arca] #魔法瓶から急須へとお湯を注ぐ
[arca] #なんか色々なバイトをしてると聞いたような
[arca] #違うならそのへんはカットで
[utako] #うむうむ
[arca] #本やだったっけから

「きっと本やにいたなら余計しゃきっとしてたんじゃないかな?」
ハクリン
「…確かに本を選択している時は笑っていたが、眼は遠くを見ていた…気がする」
「遠く?その本で良からぬ妄想でも…それとも、何か考え事してたのかな?」

[utako] #コミケが近いから…
[arca] #急須を軽く揺すり、出がらしのお茶を注ぐ
[arca] #戦地へ
[utako] #また本作りしてる
[utako] #買ったのも資料になりそうな漫画を

「きっとコミケってやつに向けて頑張ってるのよ。ハクリンも飲む?出涸らしだけど」

[arca] #凪と同じく

ハクリン
「飲もう…、熱いのを頼む」

[utako] #ただ影ちゃんは
[utako] #3日目

「じゃあ、冷めないうちにどーぞ」

[arca] #凪は三日間ずっと居る。売るのは二日目
[arca] #神田辺りに宿泊して遊ぶらしい

ハクリン
(窓際から炬燵に移動して) 「ありがとう…、これで少しは眠気も覚めると良いが…」

[utako] #凪ちゃん意外と余裕じゃないか!
[arca] #秋葉原で様々な商品を見るだけの遊び

ハクリン
(炬燵に脚を入れる。そのまま……ずるずると引き込まれていく)
「純爬虫類だとそうだけど、ハクリンの場合温まったら逆に眠くなるんじゃ…」
「潜るとまた乾涸びちゃうわよー」(ハクリンのスペースをつくりつつ
ハクリン
「……」 (肩まで入ったところで動かなくなった…
ハクリン
「俺は……、もう…だめ、だ……」

[utako] #すやぁ…

「せめてお茶飲み終わってからにしなさい」(かちっと火燵の電源切った

[arca] #そしておでこをペチペチする

はくりん
「う……」

[arca] #ひらがなった

ハクリン
(ぽしゅう、と抱き枕モードになり、でかい身体で無理やり炬燵に潜って丸くなる)

[utako] #炬燵が少し浮いて若干焦げ臭い匂いが

「ちょ、ちょっと…コタツで寝ちゃだめって言ったじゃない!」

[arca] #押し出されてまた転がったが、ハクリンを引きずり出す

ハクリン
(ずるずると引き摺りだされるが、炬燵に戻ろうとワサワサ動いてる)
「ほらほらー、起きてないとダメだったんじゃないの?」
ハクリン
「……5分だけ…」

[arca] #尻尾をだいしゅきホールドして制止

ハクリン
「5分だけ、炬燵の中に…」
「寝るなら布団敷いてあげるから。火燵はダメよ」

[utako] #焼ける

「なんかちょっと焦げ臭かったし」
ハクリン
(炬燵に入るのは諦め、歩を囲む様に丸くなる)
「布団、どうするー?」

[arca] #ハクリンのお腹と背中を擦りつつ

ハクリン
(余計に気持ち良くなり、ぐつぐつ言いながら寝てしまった)
「寝ちゃった…お布団敷こうかな?」

[arca] #ギュッとハクリンを抱きながら器用にに押し入れから布団を出し、敷き始める

「よし、おやすみハクリン」(ハクリンを布団に寝かせて

[arca] #なでなで

ハクリン
(と言う夢を見ている)

[arca] #なん…だと…
[arca] #いったいどこから夢だったんだ…
[utako] #BGM:世にも奇妙な物語

「どんな夢見てるんだろ、幸せな夢かな」

時系列

2012年12月

解説

日向でまどろむハクリン。変温動物の冬はつらい……
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