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狭間06エピソード集

エピソード『思い募り気分転換』


目次


エピソード『思い募り気分転換』

登場人物

秋葉山小鉄
タクトレ同好会会長
藍染秋音
タクトレ同好会副会長
佐和山伊織
元射撃部部長、一応女子高生

悩める男子中学生

小鉄
(新学期が始まって学校に来ると、普通の緑ジャージの制服、眼鏡、リーゼントをやめて髪を下ろし、朝から図書室で借りてきた文庫を読んで席に座っていた)
秋音
「あれ、キミ転校生?」
小鉄
「なワケねーだろーが」(ガンくれ転校生
秋音
「あ、コテツか」
小鉄
「……です。」(眼鏡くい
秋音
「なんでそんな格好してるの?」
小鉄
「……新年だし」
秋音
「なんか気持ち悪いネ。なんかいやな事でもあったんでしょ」
小鉄
(酸っぱい顔して文庫に顔を埋める)
秋音
「その本逆さまじゃない?」
小鉄
(顔を離して本を逆さにし、もう一度ちゃんと見てから正位置に戻した)「……ベタな事言ってンじゃねーよ。」
秋音
「だってそう言う本逆立ちでもしないと読まないじゃン」
小鉄
(座布団の代わりに尻冷え防止のクッションを差し出す)
秋音
「え、何ヨ突然」(クッションを受け取り
小鉄
「上手い事言うと座布団をあげるのが日本の伝統文化です」
秋音
「そうなの? 山田君だけじゃないのそう言う事するノ」

[arca] #クッションをイスにおいて座る

秋音
「結構座り心地良いね。サンキュー」
小鉄
「どういたしまして。」(眼鏡くいくい
秋音
「……でさ、何があったらそんな風になるのヨ」
小鉄
「……リーゼントを折られたら、人間こうなっちゃうンだよ」
秋音
「折れたらまた整えれば良いじゃん、ワックス忘れて来たの?」
小鉄
「リーゼントは形に宿るもんじゃねーンだよ……」(ため息つきながら、こいつ解ってねーな、という上から目線
秋音
「あー、ワックス忘れた訳じゃないんだネ。イオリン先輩か第四惑星先輩辺りにボコられたんでしョ」
小鉄
「絞られるのは別に大した事ねーンだけど……惑星先輩にお前凡人だから勝てねーンだよって言われた気がする」
秋音
「それでリーゼントの中のポッキーが折れたんだネ」
小鉄
「そう、ポッキーつって……うるせーよ」
秋音
「私もあったヨー、ポッキー」

[arca] #イスの上であぐらかいて腕組みして頷いている

小鉄
「お前が……?」
秋音
「初めてガンを持ったときとかネ、重くて指痛くなってさ。こんなもんいらねーよってダディーの頭をグリップで殴ったりしたもんだヨ」
小鉄
「それのどの辺がポッキーなンだよ」
秋音
「そしたらナイアガラみたいに額から血があふれてサ。気にせず笑ってたけどねダディ。それがトラウマで一年くらいガン持てなかったんだヨ」
小鉄
「……それで、なんでまた銃持とうと思うようになったンだ?」
秋音
「さぁ……なんでだったかなァ? 確かお祭りの射的でたまたま景品が取れたのがきっかけだったと思うけド」
秋音
「その時くらいからだんだん練習とかするようになったヨ」
秋音
「他にもあるヨ、ガンが重くて泳げなかったりとか、火薬が湿気っててコヨーテに食べられかけたとか」
小鉄
「……俺には全く、そーいう経験ねーンだよな」

[utako] #体を逸らして天井を見ながら考え

秋音
「ポッキーがなかったんだネ」
小鉄
「ポッキーがそういう経験限定だと思ったら大間違いだからな。ドラマはあってもアクションはなかったつー意味だよ」
秋音
「そうなの? でも今経験できてよかったんじゃない? もっと後に食らってそのまま立てなくなる人もいるって聞くヨ。マミィから」
小鉄
「何が良いのか……俺にはそー言う風には考えられねーよ」
秋音
「若いうちに立ち直る練習をしとけって意味だと思うヨ。でもまータタないならしばらく気分転換するのも良いんじゃない?」
小鉄
「……その気分転換がコレだよ。」(図書室の本を軽く掲げて)
秋音
「突然そんな事されたら気持ち悪いヨ。リーゼントとサバゲってそう言う関係性なの?」
小鉄
「関係性があるンだろーな……、頭整えてなかったら先輩達の事もタクトレ同好会の事もそんなに考えてねーし」
秋音
「ふーん……」(なんか物足りなそうな顔
小鉄
「ンだよ。おもしれーぞ、ブラックジャック」
秋音
「え、なんでブラックジャックなの?」
小鉄
「読んだ事なかったから。図書室なんか調べもの以外にいかねーし」
秋音
「そんな格好してブラックジャックかよって感じだかラ……もっとファーブルスコ昆虫記とかメレンゲ伝記とか」
小鉄
「睡眠薬代わりの読書は読書じゃねーって叔父さんが言ってたぜ」
秋音
「難しいもの読むと眠くなるって正直に言いなヨ。やっぱり似合わないじゃんその格好。ものすごい勉強できます感出てるのに」
小鉄
「伊達だ」(キリッと眼鏡くい
秋音
「わざわざ買ったの?」
小鉄
「いや、眼鏡かける程じゃねー程度だけど視力に差があるから小学生の頃に一つ作ったンだよ。」
秋音
「伊達じゃないじゃン」

[arca] #メガネをじろじろ見ながら

小鉄
「かける意味ねーなら伊達も一緒だろ。眼鏡なんか邪魔で仕方ねーし」(よくある黒色の細身のフレームの普通の眼鏡。
秋音
「じゃあかけなくて良いんじゃないノ」(メガネとってまたじろじろ見てる
小鉄
「気分転換だよ」

[utako] #フレームの内側に見た事のない記号がいくつか並んでいるのが見えたが、小鉄にパッと眼鏡を取り返される。

秋音
「メガネかけてない方がカッコいいのニ。変わったメガネだネ」
小鉄
「普通の眼鏡だよ。あと、俺は眼鏡も似合うと心のリーゼントが囁いてる」
秋音
「メガネのリーゼントネ」(頭の中でリーゼントが芋虫みたいに葉っぱ探してるのを想像している
小鉄
「どう言うイメージしてンだよ……、まーそう言うわけで暫くタクトレ同好会も休む。部室の鍵はお前に渡しとくから」
秋音
「……そう」(悲しそうな顔をしつつ鍵を受け取る
小鉄
「ンな顔すンなよ。別に辞めたりしねーから」
秋音
「でも来ないんでしョ」
小鉄
「おう。一人でやりたくなかったら暫くは家の方で活動してくれてイイし、探偵部にトレーニング相手頼んでもイイから」
秋音
「ふーん……好きにすれバ!」(ぷりぷりしながら自分の席に戻っていった
小鉄
「何怒ってンだよ……」

[arca] #席に戻って髪飾りの表情もなんか怒ってるのに取り替えてる

怒れる女子中学生

秋音
「なによ、鍵はお前に渡しとくから〜って」(ぶつぶつ言いながら部室でハイスコア出してる
SE
ボスボス

[arca] #普段より二割ぐらい高いスコアを出しつつ

秋音
(ぐびぐびとスポーツドリンクをがぶ飲みして、また射撃
伊織
「荒れてるねー」(手袋して古いメカボを開いてカチャカチャと
秋音
「だってさーイオリーン、マーズアタックにちょっと言われたからってメンバーに何も相談せずに自分探しの旅に出てったんだヨ?」
秋音
「私が奥ゆかしくなかったら今頃ビョーイン行きだヨ!」
伊織
「旅に出たって、放課後の2、3時間会わなくなるだけじゃん……」
秋音
「そう言う事じゃないんだヨ、センパイ! 人生初めてのポッキーで思う所あるのはわかるけどサ」

[arca] #伊織の方見ながらハイスコア出してる

伊織
「もっと私を頼って、私に相談して、私に跨って! て事?」

[utako] #ブラックボックス化しているワンピースピストンとスイッチボックスを嵌め込み、ハンダ付け

秋音
「それもそう、何も言わずに何するかもわかんないし。そして何よりリーゼントやめんなヨ!」(ペットボトルなげてそれに跳弾させて的を射抜く
SE
ズガガガッ
秋音
「メガネもきもいんじゃボケぇ(英語)」
伊織
「いつもの自分とは違う何かにするっていうのは変わりったいって言う願望なんでしょ。秋音の髪飾りと一緒で、一種のサインじゃん」
秋音
「……そんなに惨敗したの? 第四惑星先輩に」
伊織
「惨敗度で言えば私やアンタとやった時とそんな大差ないケド……、何だっけ。何か言ったみたいだわ、佐藤のヤツ。私にも何か謝ってたし」
秋音
「お前凡人だから勝てねないんだよって言われたって言ってたヨ」
伊織
「ンなの今更じゃん……、……いや、今までは『頑張れば何とかなるよ』『大器晩成型だよ』だったのが、君には才能がないよっていう一発を食らった感じ……とか?」
秋音
「そうだよネ、スピーシーズ先輩は元が化け物なんだシ。私だって勝てるか怪しいのに」(射撃やめてガンをクリーニングし始める
伊織
「秋音ならそんなに遠くない内には良い勝負するよーになるっしょ。それ以前に今の実力からして秋音だって十分化け物なんじゃないかにゃー……小鉄からして見れば」
秋音
「私はちゃんとコテツをリスペクトしてるヨ、例えばオセチ作るのうまいし」
秋音
「とにかく、才能ない事ないのに気負い過ぎなんだヨ」
伊織
「全員がエベレストに登れるわけじゃないし、端から登れないのにそれでも頂上目指して頑張っちゃうヤツとか当然いるわけよ」
秋音
「プライド高い男の子は好きだけどネ」
伊織
「私はプライド捨てて何かに縋る惨めな男の子とか好きだぜ? 小鉄はどっちに転ぶかにゃー」
秋音
「センパイダメンズなんすか……」
伊織
「そんなワケ……んー、割とそーかも」

[utako] #ドライバをくるくる回しながら悩む

秋音
「もう少し頼って欲しいとは思うけド、シオシオノパーはちょっと困るヨ」
伊織
「つっても、どう頼って欲しいのよ。秋音としては」
秋音
「ソウダナー、一緒にビール飲んだりとか、気晴らしにボーリングとかカラオケいくとかー」
秋音
「あとはー、朝まで猛特訓とか!」
伊織
「うっわ、ボーリング行ってカラオケ行って飲ませて酔わせて朝までって何する気……アンタ、退学処分食らっちゃうよ?」
秋音
「ビールはジョークだよ。朝までの下りはちょーっとあっても良いかなって思うけどネ」(てへ
伊織
「何かあったら危ないからその企画は先に先輩が試してあげるか……」
秋音
「えっずるい! コテツはセンパイに逆らえないんだからやめてよネ!」
伊織
「流石にそー言う事になったら逆らうでしょ。アイツ真面目だし……それはそれで私が燃えるンだケドネ」(うぇへへと涎
秋音
「イヤー! コテツが骨抜きにされちゃう!」
伊織
「ホホホ、……まー、特訓が必要なら小鉄だってアンタを頼るでしょ。遊び相手だって秋音は頼りやすいでしょーし、そう言うので頼ってないって事はそう言うの今必要ないって事じゃん」
秋音
「あっちが必要なくてもこっちは必要なノ、一人じゃつまんないシ。今日はイオリン先輩がいるから良いけどサ」
伊織
「一人で部活動する時期が来るのは射撃部から続く伝統だにゃー」
秋音
「いやな伝統だネ……それセンパイのブラザーがはじめたんじゃん」
伊織
「貴重な経験と思いなよ。どーしても嫌ってンなら、小鉄を追跡してみれば?」
秋音
「ユユメルヘンセンパイごっこか……」」
伊織
「ストーカーごっことも言う」
秋音
「ストーカーって言われるとなんかヤだよ」

[arca] #腕組んで考える

伊織
「ゴミ袋の中あさって使用隅のティッシュを回収しなければセーフセーフ」
秋音
「え? 何でティッシュなんか回収するノ」
伊織
「生活の中で一番体液がつく上に回収しやすいからでしょ。鼻水拭いたり、口拭いたりして人によっては丸めて捨てるから比較的状態良いんだって、友達が言ってた」
秋音
「ふーん……友達?」(ど根性カエルみたいに目を見開く
伊織
「友達っつーか、悪友と言うか。そう言う変態が居ンのよ。アンタも会った事あるよ」
秋音
「クリスマスパーティーに来た人? ……確かにそれっぽい人が居たようナ」
伊織
「経過報告はメールで良いから」

[utako] #レポート提出はなしで良いよ、と

秋音
「え? もうやる事になってるの? ……しょうがないにゃー」
伊織
「応援が必要な時は電話してねー、女とホテルに入ろうとしてたら現場の判断に任せるから」
秋音
「その時は速やかにターミネイトするよ」
伊織
(小鉄が裏のバイトを暫くソロでやるので仕事重ならない様に軽くスケジュール合わせしてきたので何してるか知ってるけど黙ってる悪い先輩)

[arca] #悪い人だ

秋音
「何があっても良いように1DAYパックも用意しヨ」
伊織
「んじゃ、先輩からの餞別」(ラクラクホンみたいな黒い携帯電話を机に置く
秋音
「ナニコレ、スパイグッズ?」
伊織
「その通り。」
秋音
「どうやって使うの?」(携帯電話を見ながら
伊織
「551919をプッシュして、通話開始ボタンを2回、通話停止ボタンを1回押せば武器に変形。もちろん普通の携帯電話として使えるし、もしも小鉄を見失った時には中に入ってる小鉄のアドレスにメールを送れば位置解るから」
秋音
「55……?」

[arca] #想像よりも複雑なことを言われてはてなマークが浮かぶ

秋音
「ボンドが持ってそうだネ」
伊織
「ボンドよりか未来から来た殺人マシーン……かな」(コードを入力すると、携帯電話が液体金属のように溶け、ハンドガンの形に変わる)
秋音
「オートマか……」(変形中は興奮してたがちょっとがっかりする
伊織
「仕事でリボルバーなんか使うわけないじゃん……変形した後は手から離せば元の携帯に戻るように設定してあるから」
秋音
「はーい……」(リボルバーを求める顔をしつつ受け取る
伊織
「バカすか撃たないでよ。後で弾代は請求するからね」
秋音
「え、ただストーカーするだけなんだから撃つ訳ないヨ」
伊織
「んー……うん。そーだよネ」
秋音
「今度ダディに消音できるリボルバー作ってもらおうかナー」
伊織
「親にはコレを先輩に貰ったとか絶対話さないよーにね」
秋音
「ホーイ」
伊織
「なお私が情報をリークしている事を小鉄に知られたら、秋音が爆発する。以上」
秋音
「やっぱこのケータイいらないかモ」
伊織
「そこは携帯とは関係ないから大丈夫大丈夫」
秋音
「えー! ヤダヤダそう言うの! 爆破しようとするヤツ倒さないと」
伊織
「ヤダヤダばっかり言ってんじゃないの。要は私の事を話さなければイイの。解った?」(目がマジ
秋音
「じゃあいいよ、やめる」
伊織
「解った……、変わりに私がストーカーするから」
秋音
「どーぞどーぞ。私は堂々とコテツについていく事にするヨ。どーやらイオリン先輩はコテツが何するか知ってるみたいだしネ」
伊織
「よく解ったのは褒めてあげるけど……そっか、私ストーカーしちゃってイイんだ。盗聴器とか盗撮カメラとか仕掛けちゃって、寝てる間にベッドの中にもぐりこんで生体観察してイイのね!!」
秋音
「ソレってもうストーカーレベル100じゃん! 駄目だヨ!」
伊織
「今イイつったじゃん! もう掌返しかよ! はえーし! 私は本気だよ。手は抜かないよ。肛門の皺まで数えてやるンだから」
秋音
「(別にケツのしわの数とかどうでも良いかな……)ダメだって! なんかセンパイのためにもなりそうにないシ!」
秋音
「ようは、コテツはいわゆる裏バイトはじめる気なんでしょ、一人で」
秋音
「その初めてのお使いをモニターしたんだねセンパイは」

[arca] #したいんだね

秋音
「推察するに『一人で』って所が今のコテツの心のリーゼントな訳か……」
秋音
「だから爆発だなんだって言う訳だよセンパイは!」(ドヤ顔
伊織
「いや、爆発させとけばとりあえずウケるかなって……」

[utako] #大方は合ってた

秋音
「ひどい! 意外と繊細な所あると思ってリスペクト深めてたのに」
秋音
「厳しいけど思いやりのあるセンパイ像が……ん? 照れてる?」
伊織
「照れるわけねーだろ。私は乙女で繊細な所はあるし、厳しいけど思いやりのある素晴らしい御仁だって事は世界が認めてっから」(小指で鼻の下掻いて秋音で拭く
秋音
「うわっせめて中のワイシャツで拭いてよ……」
伊織
「まー、秋音の推理は大体合ってるから。小鉄は一人で仕事するには早いし、お目付けが居た方がイイけど。私とかが付いて言ったらいつもと変わらないから、アンタも仕事中に接触する時は変装の一つでもしなよ」
秋音
(ハンカチで拭いつつ)「わかったヨ、ダディに変身セット作ってもらうヨ。先輩はケツのしわ数えちゃダメだからネ」
伊織
「それは別の問題だから後日話そう」
秋音
「(ケツの皺フェチなのかな?)んー……と、とにかく早まっちゃ駄目デスよセンパイ」
伊織
「下準備があるから私も今日はそろそろ帰ろうかな……」
秋音
「おつかれさまデス……ん? 下準備?」
伊織
(ぴゅーん)
秋音
「ちょ、センパイ! センパーイ!」
秋音
「行っちゃった……。思ったよりイオリン先輩はエキセントリックだなー……アイリーン先輩もあんな感じなのカナ」

[utako] #アイリーン先輩、意外とまとも説
[arca] #性癖はノーマル(ロリコン)

時系列

新春CQBトレーニング2の後、冬休み明け

解説

自分事過ぎて巻き込むつもりはない小鉄ともう少し相談しろよオラァの秋音
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utako
とにかく、元気いっぱい!ぶらりんぱわーではぴはぴ! 常識的な子は少ないけど、それでもあまり修正しないところがはぴはぴ!Paとジト目担はこちらです
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