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狭間06エピソード集 私立探偵部の日常

エピソード『新しい義手』


目次


エピソード『新しい義手』

登場人物

佐藤火星
このたび義手を新調しました。
リュドミラ・新間
ケイ素生命体。無感動に見えて面倒見がよさげ。

とある研究室の実験風景

[utako] #吹利大学、工学部イズナ研究室所有の環境シミュレーションモジュール

火星
(連日の練習や作業の疲労で眠そうな顔して、メンテナンス後と言われた義手と幾つものセンサーを身体に取り付けて待機している)

[utako] #照明らしいものも見えないのに明るい5m四方の白い部屋。
[utako] #壁には音や衝撃に対する吸収材が使われている様子で、幾つ物小さなマットが並んでいた。

火星
「(もう持ち帰りもないけど……、ゆっくり休みたいなぁ)」

[utako] #カバーの掛かった義手の感触を確かめるように握り、数日離れていただけなのに懐かしさを感じて安心する。

スピーカー
『火星くん、眠そうだね。1時間ぐらいの実験だからすぐ終わるよ』

[utako] #若い研究員の声がスピーカーから響く。

火星
「はい。それで…今日は何をするんですか?」
スピーカー
『実際に装着してみた後のデータ取りで、簡単なゲームをしよう。気軽に遊んでみて』
火星
「(ゲーム……、そういえば最近やってないなぁ)」

[utako] #ふっと、眠気が襲ってきたような感覚に足踏みすると
[utako] #白い大地に立っていた。

火星
「あ…画面変わった。リアルだなぁ…」

[utako] #フルフェイスのマスクごしに周りを見て、マスクに移るゲーム画面らしいパラメーターを確認する。
[utako] #方角、高さ、温度、風速、水平機と…、火星には数字とラインだけで良く解らなかったが、ごちゃごちゃしていて少し邪魔な印象を受けた。
[utako] #次はスピーカーではなくマスクに内臓されたスピーカー越しに研究員の声が聞こえてくる。

研究員
『気分が悪くなったりしたらすぐ教えてね。実際に身体を動かすような感じで自由に動いてみて、問題がなかったらステージを移動するよ』
火星
「はい。……センサーだったかなぁ、これがちょっと…」
研究員
『マスクもセンサーも途中で外しちゃ駄目だよ、正確なデータが取れないからね』
火星
「はい。」

[utako] #接触に気をつけて、飛んだり跳ねたりする。

火星
「実際に…動くぐらいじゃないと、ちゃんと同期してないんだ…、思い切り動いたら、それだけ動いてくれるみたい…」

[utako] #気持ちだけ思い切り走ろうとしても動かず、実際に走っているような感覚で動くと、画面は揺れて世界を走る。

火星
「今のゲームは……凄いなぁ」

[utako] #感心しながら

火星
「そろそろ大丈夫、です。なんとなく解ってきました」
研究員
『了解、ステージ移行、次は敵とか出てくるから気をつけてね』
火星
「はい。……え?」

[utako] #白い大地から画面が切り替わり、巨大な建物の前に出た。
[arca] #VR
[utako] #建物というには自然物に近いが、所々に窓があり、人が住んでいそうな様相を呈していた。

火星
「山……、じゃなくて、花?」

[utako] #見上げてみてふと気づく。花弁があり、茎があり、葉の形があり。崩れかけているところもあるが、それは花を模した巨大な建造物だった。

火星
「…………、あ、敵」

[utako] #画面の表示にブンッ、とエネミー表示が現れる。
[kisito_hakata] # enemyname:konoe (ぉぃ
[utako] #見上げた花の上、数は3体、即座に動き始めた2体は素早く。飛び降りたのが1つと、壁面を走って降りてきているのが1つ。
[utako] #残念ながらコノエじゃなかった!
[kisito_hakata] #ちぇっ!(何

火星
「武器は……あるんですか?」
研究員
『両手に2つずつガトリングがある設定だね。素手でも結構強いけど、胴体に対しての攻撃は大ダメージだから、注意してね』

[utako] #画面の端に人型のマークが現れ、それぞれの耐久度などが表示される。

火星
「……攻撃は、なるべく避けるように頑張ろう…」

[utako] #動けるスペース確保できるように移動し、先にこちらに到達しそうな落ちてきた1体に対してロックオンをかけ

火星
「えい!」

[utako] #両腕計4門のガトリングが回転を始め、勢い良く弾丸を排出し始めた。
[utako] #茜色の雨が逆流するように落ちてくる1体へと浴びせると、エネミー表示が消える。
[utako] 2d6
[[dice]] utako: 3(2D6: 1 2) = 3
[arca] #出目!

火星
「あれ……、意外と…弱かったのかな」

[PortStar] #ファンブルは免れました
[utako] #凡そ、難易度13の集中砲火を受けてエネミー1はロストした。

火星
「撃ちすぎた……、今ので弾なくなっちゃったか…」

[utako] #空撃ちが始まり、ガトリングを停止させる。
[arca] ##いまのは下方判定なので逆に良い出目
[utako] #エネミー1のロストが早すぎ、エネミー2が到達するまでその場で待機。

火星
「きたきた……、ドラゴンかな…ちょっと小さいけど」

[utako] #重い腰を上げるように眼前に現れた爬虫類を観察する。

火星
「レベルってあるのかなぁ…」

[utako] #のんきに構えていると、爬虫類が走ってくる。
[arca] #がんばれ爬虫類

火星
(拳を振るって、払うように叩きつける)

[utako] 2d6
[[dice]] utako: 8(2D6: 2 6) = 8
[utako] #拳は易々と見えない何かに止められ、逆に体当たりを食らう。

火星
(ただの体当たりかと思ったが、火花を散らし、みるみる接触部位の耐久度が減っていく)

[utako] #胸部装甲の半分が持っていかれ、右腕が作動不良を起こすアラートを鳴らす。

火星
「今ので、右腕が……鑢かノコギリみたいだ…」

[utako] #体当たりをしてそのまま駆け抜け、また戻ってくる

火星
(機能不全を起こした右腕を取り、それを武器に叩き付けた)

[utako] 2d6
[[dice]] utako: 11(2D6: 5 6) = 11
[utako] #叩き付けたはずの右腕がまた見えない何かにつかまれ、粉砕され、大口を開けた爬虫類の顔が視界一杯に映ったところで、ブツンと画面が切り替わる。

ゲームオーバー

火星
「び、びっくりしたぁ……」

[utako] #視界は元の部屋に戻る。
[arca] #爬虫類強い

スピーカー
『ゲームオーバーだったね、残念。データはある程度取れたよ』
火星
「お、お疲れ様です。結構、面白いゲームでした」
スピーカー
『はい、お疲れ様。控え室で着替えて後で先生との話が終わったら帰って大丈夫だと思うよ』
火星
(眼の覚めた体験にすこし胸踊り、熱い息を吐きながらまた機会があればプレイしたいと思うのであった)

[utako] とある研究室の実験風景
[arca] 謎の研究
[utako] 晴れて腕はメンテナンス終了、ニューモデルになりました。
[arca] 少し人らしい腕に
[utako] 手の先だけは人っぽく
義手まあこ

新しい義手

[utako] 次の日のダンス練習前。文化祭が近いのでもう特訓時間
[arca] 大詰め

火星
(新機種ゲットで朝から上機嫌、ふしぎなおどりにも磨きがかかる) 
リュドミラ
「(マータン調子良さそうです)」(フシギナオドリ2
火星
「栗の薄皮だって剥けるよ!」 (ぺりぺりぺりぺり

[utako] #テンションおかしい

リュドミラ
「すごいです」(剥かれた栗を食う。そして殻も食う
リュドミラ
「これはどうですか」(知恵の輪
火星
「……あ、頭の方がリニューアルしてないんだよぉ」 (ちまちま、かちゃかちゃ
リュドミラ
「頭まで変わってしまったら悲しいです」(きゅいきゅい
火星
「もっと頭が良くなりたい…」

[utako] #テンション戻ってかちゃかちゃ

リュドミラ
「こう言った謎は発想の切り替えが大切です」

[arca] #同じ型の知恵の輪をその手があったのかという意外な方法で知恵の輪が解く

火星
「その手が………、あれ、いまどんな方法で…」

[utako] #あれぇ

リュドミラ
「初めてボールを渡された子犬のような顔ですね」(逆再生する様に手元を戻し、スーパースローモーションでもう一度解く
火星
(かちゃかちゃかちゃ…ぎち、ぎりぎり、ぎぎぎ、かちゃり) 「と、取れたよ!」
リュドミラ
「スマートではないですが…解けましたね。まるでマスターキー(ショットガンアタッチメント)のようです」

[arca] #ひしゃげた知恵の輪をギリギリとねじって元に戻す
[arca] #花山薫流の解き方…

リュドミラ
「ではこれはどうでしょうか」(みかん
火星
「みかん……を、どうするの?」
リュドミラ
(みかんの皮を剥いていく。むきおわった皮はハート形になっていた
リュドミラ
「栗の薄皮のようにできますか?」(みかんもぐもぐ
火星
「まず剥き方が…」

[utako] #知恵が
[arca] #知恵w

火星
「みかんの白いところなら…多分綺麗に取れるよ!」
リュドミラ
「……ではお願いします」(器用さが必要なことやらせて新しい義手にはやく慣れさせようと言う魂胆

[arca] #みかんの皮食べつつ

火星
(ピピッと取って、むしゃむしゃ)
リュドミラ
「すばらしいです」(きゅいきゅい
リュドミラ
「つぎはこれです」(箸と皿と大豆

[utako] #前の義手と劇的に性能が変わったわけじゃないので割と慣れるのはやい

火星
(箸でつまんで、ぽりぽり)
リュドミラ
「エクセレントです」(きゅおきゅお
火星
「リューちゃん一杯食べ物持ってきてるね」 (うまうま
リュドミラ
「お弁当の一部です。ママが作ってくれました」

[arca] #石食ってるけどお弁当は普通

火星
(顔を近づけてひそひそと) 「リューちゃんのママも、その……、僕達みたいな、感じ?」
リュドミラ
「いえ………、…………、……………………。はい、無機物です」

[arca] #コンクリ
[arca] #妖怪と言うものがよくわかっていないので実体を基にして考えると無機物系なんだろうか
[utako] #正体かr考える無機物系

リュドミラ
「正確に言えば違いますが、似たような存在であると思われます」
火星
「……他にも、居るんだ」

[utako] #おぉ、と感動

リュドミラ
「メイト自身はまだであったことがないのですが、メイトには姉妹がいます」
リュドミラ
「今も世界のどこかでメイトト同様に人間に紛れて活動していると思われます」
火星
「(僕みたいに……半分、の人も居るのかなぁ)」

[utako] #ちょっとだけ夢が広がる
[arca] #ミミズ(?)
[arca] #人じゃなかった

リュドミラ
「我々は孤独という訳ではありません」(ぐっ

[utako] #あれは突然変異なので一応地球生物
[arca] #硅素ミミズ

火星
「居なくても、家族や友達が居れば孤独じゃないもんね」(ぐっ
リュドミラ
「その通りです」(微笑み

[arca] #メイトの元となっている硅素生物も今もどこかに居る
[utako] #火星は同族意識持ってるが炭素生物同士か珪素生物同士かって言うところでは分類が広すぎるっていう
[arca] #多様性

時系列

2012年9月

解説

とある実験室での光景。そして新たな義手を喜ぶ火星。
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とにかく、元気いっぱい!ぶらりんぱわーではぴはぴ! 常識的な子は少ないけど、それでもあまり修正しないところがはぴはぴ!Paとジト目担はこちらです
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