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狭間06エピソード集

エピソード『不意の再開』


目次


エピソード『不意の再開』

登場人物

緋昏歩
アネモネラウンジ店主。一部記憶を喪失している。
檻宮二五拿
無戸室近衛の嫁の一人。なぜか眼鏡にだけは辛辣。

本文

「今日も暑いわ」(団扇で胸元を扇ぎ

[arca] #日の暮れた丘をゆっくりと散策しながら眼下に望む街並を眺める

「この編で良いかな」

[gallows] #偶然でくわしてもいいですか
[arca] #イイヨ

(街並の景観に被写体を探すように両手をかざす
ニーナ
「あ……」(一瞬呆然とした様子で口元に手をやり、つぎにぎこちなく笑って頭を下げる)
ニーナ
「お久しぶり、ですね」
「んー……ん?」(声の方に振り向き
「あ……どうも……」

[arca] #なんとなく気の抜けたような雰囲気で応える

ニーナ
「どもです。元気でしたか?」
「え、ええまあ。そちらはいかがですか?」

[arca] #前とは大分出で立ちが違う

ニーナ
「私は、まあ幽霊みたいなものなんで変わりようもなくっていうか。えへへ……」

[gallows] #どんな様子ですか

「そう……それなら良かった、です」
ニーナ
「敬語……」

[arca] #髪はロングになり、衣服は魔女っぽい。あと身長が伸びてる
[gallows] #成長期だった!

(やば……と小声でつぶやき)「……あ、なんかひさしぶりだから……」
ニーナ
「歩さん、なんかイメージ変わったかも……」
「えーと……ダイブ、ご無沙汰でしたし?」(えへへと誤摩化すように笑い

[arca] #初対面の人に会っているようなよそよそしさ

ニーナ
(むー)「……お散歩中でしたか?」
「ええ、ここからは住んでる街が良く見えるから」(再び街の景観を見下ろす
ニーナ
「確かにいい眺めですよね。ここ」(歩に並んで立つ)
「……あなたも散歩ですか?」
ニーナ
(あなたと呼ばれてドキッとする)「う……うん、パグムバさんのお散歩です。どっか行っちゃったけど」
ニーナ
「歩さん、だよね?」
「パグムパ……え? はい歩です」

[arca] #頷いて微笑む

ニーナ
(訝しみながらも視線を風景に戻す)「こっちのみんなも……元気です、うん」
「そう、ですか……」(手探り感
ニーナ
「毎日暑いですね! 死レ未さんなんて酷いんですよ、『もう俺は冷えた床に這いつくばるだけの生命体になるからそれ以外はお前がやれー』とかいって生命活動放棄しちゃって!」
「(あ、なんか聞き覚えあるような)へ、へえ……それはタイヘンダー」

[arca] #わぁ

ニーナ
(その反応を見て泣きそうな顔になる)「そう、大変なんですよ。まったくもう、大変で、大変で、大変だ……」
「え……ごめんなさい。なんか悪いことしてしまいました?」

[arca] #かがんで目線をあわつつ
[arca] #あわせつつ

ニーナ
(両手で顔を覆う)「やめて……くださいよ。私の事嫌いなのはわかってます。けど、それならそうってハッキリ言って! わざと他人行儀にしたりとか、そういうの歩さんらしくないです!」

[gallows] #そのように解釈したらしい

「……しかたないか。ひとつ聞いて良いですか?」
ニーナ
「ふぇ……?」(鼻水すする)
「あなたと私、けっこう親しい関係だったんですか?」

[gallows] #自分自身不安定な存在だから、こういうのは結構ピンと来るかなー

ニーナ
「歩さん、もしかして……記憶、ないんです?」
「はい……幾つかぼんやりとは思い出した事はありますけど……」
「申し訳ないですけど、あなたの事は覚えていません」
「ごめんなさい」
ニーナ
「近衛や、ローザさんの事も……?」
ニーナ
(顔拭う)
「近衛……その名前を聞くと酷く嫌な気分になりますね……」

[arca] #少し困ったような表情をしつつ微笑む

ニーナ
「そ、そうなんだ……そういう解決の仕方をしちゃったんですね。歩さんは」(自分の二の腕を強く握りしめる)
ニーナ
「私、檻宮ニーナっていいます。以前の歩さんには……その、とてもよくしてもらってました」
「? ……記憶を失う前に何か嫌な事があったのは薄ら感じてるけど、原因はよくわからないんですよね……あ、よろしくニーナさん」

[arca] #微笑み

ニーナ
「よろしく、です」(ぎこちなく微笑み返す)
ニーナ
「歩さん、今はどんな生活してるんですか?」
「ここの下の商店街で喫茶店をやってます。アネモネラウンジって言うの」
ニーナ
「喫茶店かぁ、なんだか歩さんらしいです。……その、変なこと聞いてもいいですか」
「なぁに?」
ニーナ
「今、友達はいますか? 毎日たのしく、ご飯食べられていますか?」
「うーん……友達は居ますよ? 少ないですけど」
「ごはんは……まー、それくらいしか取り柄がないと言うか……」
ニーナ
(おいしいかどうか聞きたかったわけじゃないんだけど……)「まあ、いっか。なら、よかったです。今度、お店遊びに行きますね」
「ええ」
ニーナ
「もちろん行くときはこっそりなので、安心してください」(歩の手を握る)
「? ……そうですか」(微笑む
ニーナ
「近衛にも、ローザさんにも、あと、なんだっけ。眼鏡にもいいませんから」

[TK-Leana] # 眼鏡かけの方が本体だよ!

「なんかその二人の名前を聞くと……やっぱり嫌な気分になりますね……」(また困り顔

[gallows] #移動式眼鏡かけにだけは妙におざなりだった
[gallows] #その時、軽快な足音を立ててヤギが茂みから飛び出す

ニーナ
「ごふぅっ」(脇腹を突き上げられる)
「……ヤギ?」
パグムバ
(気絶したニーナを乗せて歩を一瞥、そのまま野山を駆け下りていく)
「いっちゃった。アレがパグムパなのかな?」(首を傾げ
「……なんだか気分が曇っちゃったわ。少し街を走ってから帰ろ」

[arca] #軽く屈伸をして、麓の街へ向けて縮地

SE
びゅん

[arca] #そのまま街の影へ消える

時系列

2013年7月

解説

記憶喪失のままの歩と再会するニーナ。お互いぎこちないまま会話を続ける。
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